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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「“戦争”という言葉から感じるイメージは?」
永川聖二さん/31歳/役者
私が戦争に関して思うことは戦争の時代を生きた祖父母の事です。
ただ、思い出すといっても、本当に思い出すだけで、度々聞かされていた戦争の話を思い出すわけではなく祖父母と過ごした日々を思い出すだけです。
「戦争」という言葉が持つ意味は日本人にとってはとても重要なものの気がします。
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明らかにアメリカは損をしたし、ベトナム人は山ほど殺されたから損だった。
両者ともロクなことが起こらなかったよね。
ではベトナム戦争をやったことによって、良いことがあったのかというと、そうも思えない。
でも戦争があったおかげで、人口が極端に減った。
その結果、戦後生まれた世代は老人介護問題にお金を使うこともなかった。
戦争でボロ負けしたら、あとで経済成長が約束されるのは当たり前のことなんだ。
ただ単に、ある世代がガバッと減った。
これを人口ボーナスという。
反対語は人口オーナス。
人口増加による、レバレッジがかかることを人口ボーナスといい、人口が減っていくことによって、負荷がかかることを人口オーナスという。
ベトナム戦争が終わった後、ベトナムには人口ボーナスがあった。
第2次世界大戦が終わった後は、日本には人口ボーナスがあった。
北方領土をソ連が占領したから、第2次世界大戦後で火事場泥棒的に得をしたということもできる。
こんな言い方したら問題になるかしれないけど、北方領土を占領しているからと言って、ロシアに良いことは別にない。
それは結果として、日本にとって良かったのか?
それは第2次大戦で負けたからなのかもしれない。
「戦争をやろうと」いう奴らも「絶対にダメ」という奴らも、僕は信用できない。それくらいしか責任を持って言えない。
戦争は人間の存在を超えたものなのでよく分からないね。
人間の存在を超えたものなので、よく分かりません。