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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/12/23
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おはようございます。

岡田斗司夫がいろんな質問に答える『解決!ズバッと』を、毎日どんどんお届けします。

今回は、「BRUTUS(ブルータス・マガジンハウス)」2011年10月1日号の『スターウォーズ特集』にて、岡田斗司夫がインタビューの質問に答えた回答の中から、選りすぐりをお届けします。

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「岡田斗司夫さんの『スターウォーズ』の好きなシーンを教えてください」

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 1番好きなのは『スター・ウォーズⅣ』で、スター・デストロイヤーが頭の上を通過するシーンです。
 もうこれは違う映画なんだと思って、ショックでしたね。

 映画館で初めて見た映画だし、テレビのCMとかでさんざん使われていたシーンです。
 でも、やっぱり見たときに「これまでのSF映画と全く違うものが来た!」というショックがあった。

 同じようなショックが『スター・ウォーズⅣ』のタトゥイーンに沈む二重太陽のシーンです。

 スター・デストロイヤーが頭の上を通っていくのは、『スター・ウォーズ』が絵として、ビジュアルとして全く新しい次元に進んだということ。
 これまでのSF映画の安物の作り方と違って、どうやれば戦争映画のようなスペクタクルな画面が作れるのかということで作っている。

 ビジュアルイメージの作り方がすごかったけど、あの二重太陽の沈むシーンに関しては特撮技術は全然すごくないんです。
 本当にレトロな穴だらけの映像なんですが、ただイメージがすごかった。
 僕らが全く見知らぬ惑星のところに若者がいて、同じように「大学に行きたい!」と言っているのに「ダメだ、もう1年やれ」と言われた。

 何回も言われて、俺はずっと友達に追い抜かれている。
 「俺、こんな星で朽ちていくのかな?」と思いながら、見ている夕焼けは世界中の若者が共感できることなんです。

 若者に限らず、誰でも挫折があって、誰でも夕焼けの中で挫折をした思いはあるだろうから、それを二重太陽で見ているだけで、「全く別の世界にいる人間が君と同じ悩みを持っているんだよ」ということが、一瞬で分かる世紀の名シーンだと思うんです。

 SF映画の世紀の名シーンは『2001年宇宙の旅』という映画で、猿が骨で他の動物を殺して、その骨を投げると一瞬それが宇宙船になるというシーンです。
 それが当時の米ソ・中国の原子力ミサイル、核ミサイルを積んだ原子力衛星なんですね。

 それが人類の武器の進化が100万年が一瞬でつながる世紀の名シーンだと言われていますが、同じ世紀の名シーンだったんですね。

 SF映画の世紀映画の歴史に残るぐらいの名シーン。
 だから、1番好きなシーンは心情的には二重太陽が沈むシーンなんですが、映像的にはスター・デストロイヤーが頭の上を通過するシーン。

 好きなキャラクターはヨーダ。
 それもフランク・オズが下でいじっているようなマペットのヨーダです。


 インタビュー全文は、FREEexの『公式ブログFREEexなう
 BRUTUS 10/1号 岡田斗司夫インタビュー全文にあります。