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「サポーターを納得させる夢の難易度は上がっている」
カリスマ論
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/01/28
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「サポーターを納得させる夢の難易度は上がっている」
大阪の店が軌道に乗った1年後、ジョーは「アメリカ横断旅行」という夢に挑戦しました。
もちろん、ただの横断旅行ではありません。
往復の飛行機チケットだけ持ってアメリカに行き、お金がない状態でアメリカを横断する、という挑戦です。
しかも、ジョーは英語が話せません。
しかも、ジョーは英語が話せません。
飛行機でロサンゼルスに着いたのはよいけれど、どっちに行っていいのかもわからない。
お金を稼ごうにも就労ビザがありませんし、いつまでいるのかわからない旅行者を雇ってくれる店もありません。
お金を稼ごうにも就労ビザがありませんし、いつまでいるのかわからない旅行者を雇ってくれる店もありません。
それでも書道セットを使って路上パフォーマンスをしたり、親切な人に泊めてもらったりしながら、東に向かって旅を続けていきました。
ニューヨークでは、忍者アニメ『NARUTO』のコスプレをして踊る大道芸をして時給10ドルを稼げるまでになっていたのだとか。
ニューヨークでは、忍者アニメ『NARUTO』のコスプレをして踊る大道芸をして時給10ドルを稼げるまでになっていたのだとか。
ゲイや強盗に襲われるといったトラブルも何とか乗り越え、ジョーは3カ月でアメリカ横断旅行を成功させることができました。
無一文アメリカ横断旅行以外にも、バッタまで食べた無人島サバイバル、両手両足を縛った状態で大阪から横浜までヒッチハイクするなど、無謀な企画を立てては成功させています。
カリスマとして目立つための競争は、年々激化しています。
もうママチャリで日本一周するくらいでは、サポーターを集める競争ではまったく勝てなくなってきました。
ジョーも、それを肌で感じています。
もうママチャリで日本一周するくらいでは、サポーターを集める競争ではまったく勝てなくなってきました。
ジョーも、それを肌で感じています。
でも、ここまできたからには伝説を作り続けなきゃいけない。
そうやってサポーターを集めるカリスマは、チャレンジのハードルをどんどん高くしていくことになります。
苦労する状況を無理矢理にでも作りだし、自分たちの伝説を作っていく。
そうして生み出した伝説を、ジョーは大阪の店でみんなに熱く語ります。
そうして生み出した伝説を、ジョーは大阪の店でみんなに熱く語ります。
この過程をやり続けることで、ジョーはカリスマとして成長し続けています。
ジョーの目的は、お金をたくさん稼ぐことではありません。
その点は、ホームレス小谷くんと同じです。
ジョーの目的は、お金をたくさん稼ぐことではありません。
その点は、ホームレス小谷くんと同じです。
違う点は、ジョーは伝説を作りみんなに広める、それ自体が目的だということ。
小谷くんの場合、家入さんや西野さんの言ったことを実行しているだけで、彼自身に明確な目的はありません。
小谷くんは芸人時代とはまったく違う環境に身をおき、その中で彼らしく行動することで、みんなが応援したくなるキャラクターになれました。
小谷くんは芸人時代とはまったく違う環境に身をおき、その中で彼らしく行動することで、みんなが応援したくなるキャラクターになれました。
ジョーの場合は、自分で自分を演出しています。
伝説となりそうなミッションを自分で設定して、その伝説に感動した人が、ジョーに自分の夢を乗せて応援する。
応援してくれるサポーターの数を増やすことが、ジョーにとってのカリスマビジネスであり、ライフワークでもあります。
小谷くんも、ジョーも、ホリエモンのような大カリスマに比べると、とてもカリスマには見えないかもしれません。小カリスマといったところでしょうか。
カリスマ論
――いまもっとも幸せな生き方は「小さなカリスマ」になること
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