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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/01/29
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「ホリエモンの未来論の補足をお願いします」(前編)
匿名希望さん/39歳/無職

 「未来はロボット化が進むので、人間はすることがなくなる。
  人は仕事の時間が減っていき、余暇の時間が増えていく。
  人は何をしたらよいか分からなくなるので、何をするかを教えるか、その見本になれる人が必要になる。
 つまり、“遊び”の業界が台頭していく。」
 
 とホリエモンが言っていましたが、仕事にあふれた人がすべて、「遊び」の業界へ移行することはとうてい無理だと思います。
 結局、人は仕事にあふれ食いっぱぐれるということでしょうか。
 また、仕事が減ると、同時に収入も減ると思うのですが、余暇が増えた人はどのように生活費や「遊び」の費用を捻出するのでしょうか。
 一部の成功した人のみが「遊び」を楽しめるのでしょうか。

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 最後の方は質問という形式をとっているけど、罵倒になっているね。

 「こんな世の中がくるもんか」
 「そんなことができるのは豊かな奴だけ」
 「豊かな奴だけが豊かなことを言ってる」

 そんな罵倒が後ろの方に続いているので、前半の質問に答えるね。


■労働の絶対時間は減りつつある

 ホリエモンが言いたいのは「僕らの働いている絶対時間は、どんどん減ってる」という話なんだ。
 働いているわけじゃないけど、やらなきゃいけないことに追い回されている。

 たとえばLINEの返信をするとか、SNSを見るとか。
 それは明らかに仕事じゃないでしょ。
 仕事以外のやらなければいけない事で、僕らの人生の時間が構成されているんだ。

 昔の農業社会においては、絶対的に働く時間が多くあった。
 それ以外の時間は余暇としてヒマがあった。
 今は、みんなにヒマがなくなっちゃった。
 ヒマを罪悪感のように思う人もいるしね。
 
 人間は、夜に やることがないのが当たり前。
 つまり退屈するのが当たり前なんだ。

 でも今は、「退屈したら損」「人と会えなくて孤独」「リア充な生活ができない」とか考えちゃう。
 みんなは、このステマに気が付いていない。
 

■僕たちは"つながり"というステマに踊らされている

 人間は、やることがないのが当たり前。
 “やることがない”のが豊かさなんだ。
 一生懸命働いて、食い物を得て、食べて、後は ぼーっ としているのが当たり前なんだよ。

 それなのに僕らは、人との"つながり"がないと生きていけない気がしてる。
 ハロウィンは仮装しないといけないような気がしたり、LINEで友達に返事しなきゃいけないような気がしたり・・・・・・。
 そういうことに追い回されて、「世界に つながらなければダメだ」というステマに踊らされて生きてるわけだね。

 なのでホリエモンの未来論は、「僕らは、しなくていいことを大量にやっていて忙しい」ということを踏まえないと、わかりにくい。
 それを踏まえると、これからロボット化が進んで人の労働時間が減ってくることが冷静に考えられるようになると思う。
 実際に、人間の労働時間は減ってると思います。

 (次号へ続く)


【まとめ】
 僕たちは、SNSのような"やらなくて良いこと"に時間をとられて忙しい。
 これを踏まえないと、ホリエモンの未来論は分かりにくいと思います。