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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「漫画やアニメは国が保存すべき?」(前編)
最近、『アキバに国立の漫画館を!』という案が出されたそうです。
庵野さんなども『このような施設が必要だ』と発言されていますが、個人的にはどうもしっくりきません。
反対というワケではないのですが、公共的な立場から保存するような物ではないように思います。
岡田さんは、この保存についてどう考えますか?
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国宝のお茶碗と、今週号の少年ジャンプは、まったく等しい価値だと思う。
本当に言えば すべての漫画やアニメやグッズも保存すべきなんだよ。
でも、それをするとコストがかかり過ぎる。
単にコストの問題だと思うよ。
2つ目は「すべてを保存するのは諦めて、映像やデータに保存する。今の茶碗とかは全部捨てちゃえばいいじゃん」という考え方。
だから、今ある国宝みたいな物も保存しておいて、ちょっと場所をつめてもらう。
そして、漫画・アニメ・ゲームのようなものをギッチリ並べる
これが3つ目の考え方。
つまりアーカイブ的なやり方。
で、僕はすべてを公開してアクセスしやすくしてくれるのが、1番いいと思ってる。
漫画は、みんなが読めるようにネット公開さえしてくれればいい。
漫画の実物は、好事家やコレクターに高い値段で取引させて民間で保存させとく方がいい。
その所有は「金を出してでも欲しい!」という個人に、勝手に保存させておけばいいと考えているけどね。
毛沢東が言うところの「ブルジョア的な趣味は認めず、大衆的な娯楽のみを」って考え方だね。
(次号へ続く)
それよりは、民間の好事家が現物を保管して、庶民にはデータを共有すればいいと思います。