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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/04/03
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「映画『オデッセイ』に登場するNASAはポンコツ集団?」

 映画『オデッセイ』の中でNASAがポンコツ集団扱いされていることが納得できません。
 NASAは全宇宙少年の憧れの組織であるはず。
 岡田さんもそう思いますよね!
 
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 「岡田さんもそう思いますよね!?」と言われても(笑)
 
 「NASAは全宇宙少年の憧れの組織」まではいいけど、NASAはポンコツ扱いされてないよ。
 『オデッセイ』のNASAはベストを尽くしてたよね。


■NASAにはいろんな人がいる

 もともと不慮の事故で、火星に予想外の砂嵐が起きて、そこから逃げなきゃいけない状況になった。
 それからアンテナの部品の1つが風で吹き飛ばされて、マッド・デイモンに当たって落ちたわけだ。
 もう船長としては、脱出を指示するしかない。

 NASAの幹部クラスには政治家的な人もいるし、科学者上がりの人もいる。
 
 自衛隊にも、東京大学を出て政治家として防衛省に入った人もいれば、技術者として自衛隊から上がってきた人もいれる。
 現場で兵隊として上がってきた人もいる。
 これらの人達は絶対に考え方が対立する。

 NASAも巨大組織であるがゆえ、トップの人は政治家や経済人として、どれぐらい予算を引っぱって来れるかを求められる。

 僕はそんなに劇中のNASAをポンコツ集団とは見てなかったし、わりといい扱い方だと思う。
 いまだNASAにはいろんな変人がいるからね。


■重力ターンを使う映画は珍しい?

 オデッセイの映画の中で言えば、地球を利用した重力ターンが出てくる。
 宇宙科学で言えば当たり前なんだけど、あまり他の映画では使われない。
 僕が知ってる限り重力ターンを使ったのって、『トップをねらえ!』の第3話と、『オデッセイ』ぐらいじゃないかな。

 惑星でも太陽でもいいけど、加速する際に、その重力元に近づいていって、その重力の中に1回取り込まれて、それでビュンッと振り回されるのを利用して、宇宙船を加速する。
 当たり前なんだけどマイナーな方法があって、あまり映像に中には出ない。

 「銀河英雄伝説に出てくるよ」(コメント)
 「バイファムにも出てくる」(コメント)

 そうだ、忘れてた(笑)

 『トップをねらえ!』 と『オデッセイ』ぐらいだと思って したり顔で言ったら、このていたらく。
 みなさんのバックアップあっての岡田斗司夫です。
 申し訳ございません(笑)

【まとめ】
 NASAにはいろいろな人がいますから、対立することもあります。
 劇中のNASAをポンコツ集団だとは思いません。