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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/04/08
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
岡田斗司夫が、1995年から2001年に「テレビブロス」誌で連載していた『オタクの迷い道』から、セレクトしてお届けします。

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連載第10回「オタク同士の結婚。それは『理想の夫婦像』か?」 


 オタクの幸福、それは何と言ってもオタク同士の結婚だ。
 何しろお互いの趣味に理解がある。
 それに投資するお金にも鷹揚になれるし、部屋が本やビデオで占領されてもお互い様。笑って許す他ない。
 夫婦の話題だって豊富だぞ。
 濃いけど。

 そんな理想のオタク夫婦の中でも、ピカ一と言えば開田裕二夫妻だ。
 開田氏は世界一の怪獣特撮イラストレーター。
 彼の作品が見たければ、近所のCD屋でサンダーバードやウルトラマンのLDボックスを見ると良い。

 40才過ぎてもそんな絵を描いている彼は、もちろんオタクとしても超一流だ。
 その開田氏が結婚した。
 奥さんはコミケでコスプレの女王といわれた美人。
 オタクで美人の嫁さんはオタク男にとってドリーム・カム・トゥルー。
 もちろん人もうらやむ仲の良さだ。

 ところが先日、開田氏編集の同人誌「ガメラが来た!」を読んだ。
 奥さんの「亀で濡れる」というエッセイも載っている。
 内容は『旦那とのセックスよりもガメラを想像した方が濡れる』、という衝撃的な告白だった。
 
 ほんとに大丈夫か、この夫婦。
 
 その直後ダ・ヴィンチ誌で、奥さんがヘアヌードになった。
 撮影はあのアラーキー。
 理想のオタク夫婦、危機か?

 しかし僕の心配は杞憂であった。
 ヘアヌードのギャラ5万円で、開田夫婦はガメラ2ロケ見学のため札幌へ行ったのだ。
 北海道でうまい物を喰って、夫婦の絆はますます深まった。

 万々歳じゃないか。
 旦那の編集するガメラ同人誌に、女でなければ書けない「亀で濡れる」を書く嫁。
 ガメラ2の北海道ロケ見学のためにヘアヌードを発表する嫁。
 なんて立派な嫁だろう。
 開田夫妻に末永く幸あれ。
 (唐沢俊一氏のタレコミ情報に感謝)


以上、『オタクの迷い道』よりお届けしました。