円盤投げのオリンピック選手が、悪性腫瘍を患う男の子の治療費用のため、獲得したメダルをオークションへ出品した。


ポーランドのピオトル・マラチョフスキ選手は、今月開催されたオリンピックで銀メダルを獲得した。その後、彼は獲得したメダルをeBayで競売にかけ、最高額入札者に売却したのだ。

マラチョフスキ選手によれば、彼はオレクちゃんという3歳の男の子の母親から手紙を受け取った。網膜芽細胞腫を患っているオレクちゃんが治療を受けられるよう、援助を求める内容だったという。

網膜芽細胞腫は、目に発生する悪性腫瘍で、主に5歳未満の乳幼児に発症する。片方または両方の目に発症し、遺伝性の場合もあるという。

オレクちゃんの手術にかかる費用は合計12万6,000ドル(約1,300万円)と報じられており、マラチョフスキ選手によると、治療はニューヨークでのみ受けられるという。彼はFacebookのフォロワーに対して先日、オレクちゃんの治療のために募金したいと述べていた。

マラチョフスキ選手は、2008年と2016年のオリンピック競技でいずれも銀メダルを獲得している。米国の娯楽・スポーツ専門テレビ局『ESPN』によれば、銀メダルの入札額は、オークションが8月23日に終了した際、約1万9,000ドル(約190万円)に達していたという。

同選手は、オークションで得たお金はオレクちゃんの治療に直接使われることになると述べている。彼は、「リオでは金メダルを目指して戦った。今日、皆さんに呼びかけたい。さらに大切なことのために一緒に戦おう。この素晴らしい男の子の健康のために」と記していた。

オリンピックで獲得したメダルを目的のために競売にかけたオリンピック選手は、マラチョフスキ選手だけではない。米国の競泳選手アンソニー・アービンは、2004年のインド洋津波被害に対する支援のため、金メダルを売却した。そして有名なウクライナ人ボクサー、ウラジミール・クリチコ選手は、1996年のアトランタ五輪で獲得した金メダルを2012年、自身の子ども向けチャリティーの基金調達イベントにおいて100万ドル(当時のレートで約8,000万円)で売却している。

マラチョフスキ選手はFacebookの別の投稿で、募金の目標が達成されたことを報告した。ポーランドのチャリティーサイト『SiePomaga』にはオレクちゃんのページもあり、8月27日午前の時点で1万2,000人以上から寄付が寄せられている。


Zdobycie medalu olimpijskiego to dla sportowca spełnienie życiowych marzeń. Oczywiście najcenniejszy jest ten złoty....

Posted by Piotr Małachowski on Friday, August 19, 2016




■参照リンク
http://www.aol.com/

RSS情報:http://news.aol.jp/2016/08/29/olympian_auctions/