約12年前、米アリゾナの砂漠を小型飛行機で飛んでいたパイロットの女性が、Xの形をした奇妙な白い構造物を発見。女性はこの目撃談をナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)に語っており、さらに友人とこの砂漠に点在するX形の構造物について調べたという。


2人が調べてみた結果、このX形は「かつて『コロナ』と呼ばれる政府のトップシークレット・プログラム──国家初のスパイ衛星プログラムの一環として設置されたもの」なのだという。

「コロナ」とは、1960年代、ソビエト連邦やその他の冷戦の敵国を見張るための米国のスパイ衛星のこと。米国は密かにカメラ搭載の人工衛星を打ち上げ、敵国の領域の画像を撮影していたのだ。

当初、スパイ画像はピンボケしてしまっていた。そこで、米軍がカメラのレンズを調整してより鮮明なものにするためにこのXが建設されたという。

米の地図探検ウェブサイト『Atlas Obscura』によると、このXを点在させることで、打ち上げられた衛星は自分の位置を確認することができ、敵国を偵察する前に正確に焦点を合わせることができるとのこと。
天候が非常に良いということでアリゾナが選ばれたそうだ。

同プロジェクトは成功を収め、80万枚以上の敵国の飛行場と核兵器場所の画像を撮影することができた。
「コロナ」は12年後の1972年に役目を終えたが、X形のコンクリートの印は残されたままとなっている。




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