英大手銀行がハッキング被害！　約2万人の口座から現金が引き落とされる

2016/11/13(日) 17:00

イギリスの大手銀行、テスコ銀行は先日、約4万の口座が不正アクセスに遭い、そのうち約2万人の口座から現金が盗まれ、オンライン取引を一時停止したことを発表した。

BBCによると、この事件は現在調査中ではあるが、テスコ銀行によると、「数百ポンドから多い人では数千ポンド」のお金が口座から勝手に引き落とされたとの訴えを顧客から受けているという。BBCニュースの報道によると、顧客の一人、アラン・バクスターさんは、口座を確認すると600ポンド（約7万7000円）のキャッシュが抜き取られていたという。

今回の不正アクセスで狙われたのは、同じユーザー名を複数のオンラインサービスで使用している顧客とのこと。同じくパスワードの使い回しなども今回の被害の原因になったとされており、テスコ銀行では顧客情報を求める詐欺メールなどを無視するよう注意を呼びかけている。

オンライン取引が一時停止となったことで顧客に不満が広がっているが、テスコ銀行は、最速で24営業時間内に被害額の全額返還および、新たなキャッシュカード発行を7日から10日以内に行う対応策を発表している。

テスコ銀行は2014年にも2239人の口座のユーザー名、パスワード、残高などの情報をハッキングされネット上に公開されるという被害にもあっている。また度々顧客へのフィッシングメールや、オンラインバンクの偽ページへの誘導などによる被害を受けていた。

大手スーパーが運営しているテスコ銀行は1997年にスタートした比較的新しい銀行で、現在780万人の顧客をかかえるイギリスの大手銀行として知られている。

As a precaution we have notified some customers that we have blocked their cards to protect their account - https://t.co/m8zjO6BKgj - Tesco Bank Help (@tescobankhelp) 2016年11月6日