前回に引き続き今年のアメコミ映画・TVまわりのベスト10をお届けしましょう。今回はベスト5です。
05位:アメコミ映画の影響をうけクロスオーバー手法が新たなブームになる?
"世界のいたるところにヒーローがいる"という世界観の中でマーベルやDCは様々なヒーロー映画を作り、共演ないし競演させているわけですが、この手法(クロスオーバーといいます)を使った物語手法がアメコミ以外のジャンルでも展開されそうです。
来年公開の注目作『キングコング:髑髏島の巨神』、『ザ・マミー(原題)』はまさにそれを狙った作品。
まず『キングコング:髑髏島の巨神』は2014年のハリウッド・ゴジラと世界観を共有するもので、2020年のハリウッド版"キングコング対ゴジラ"につながるとされています。
さらに『ザ・マミー(原題)』は1932年の古典モンスター映画『ミイラ再生』のリメイク(この作品を冒険活劇としてリメイクしたのが1999年の『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』)です。これを機に狼男、ドラキュラ、フランケンシュタイン、大アマゾンの半魚人らの映画がリメイクされ、いずれ共演するらしいのです!
ヒーロー世界、怪獣世界、怪物世界......どれも楽しみですね!
04位:マーベル フェイズ3始まる!
『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』を皮切りに、いよいよマーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ3が始まりました。フェイズ3とは第三段階、第三期の意味。マーベルはこういう風に期間をくぎって作品戦略の見直しやプラニングをするわけです。 現状フェイズ3は
・『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』(16)
・『ドクターストレンジ』(17年1月27日(金)日本公開)
・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(17年5月12日(金)日本公開)
・『スパイダーマン:ホームカミング』(17年8月11日(金)日本公開)
・『ソー:ラグナロク(原題)』(17年11月3日(金)全米公開)
・『ブラックパンサー(原題)』(18年2月16日(金)全米公開)
・『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー(原題)』(18年5月4日(金)全米公開)
・『アントマン&ザ・ワスプ(原題)』(18年7月6日(金)全米公開)
・『キャプテン・マーベル(原題)』(19年3月8日(金)全米公開)
・『アベンジャーズ4(仮題)』(19年5月3日(金)全米公開)
となっています。
注目したのはオスカー女優ブリー・ラーソン演じるマーベル初の女性ヒーロー映画『キャプテン・マーベル』。気になるのは彼女のコスチュームですが、先日、東京コミコンで電撃的に発表されたゲーム「Marvel vs. Capcom: Infinite Teaser」(マヴカプ4:17年リリース予定)の予告映像にはキャプテン・マーベルが登場! 映画合わせのタイミングだと思うので、このゲーム版のコスチュームに近いものになる!?
03位:DCフィルムズ始まる!
マーベルの攻勢に待ったをかけるべくDC映画も立ち上がった!?『バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生』(16)を皮切りにDCフィルムズ( DC Extended Universe )がスタートしました。『-ジャスティスの誕生』は13年の『マン・オブ・スティール』の延長なので『マン・オブ・スティール』をスタートとする説もあるのですが、この路線が確定したのは『-ジャスティスの誕生』からなので本作から始まったといってもいいでしょう。それぞれの正義を描いた『-ジャスティスの誕生』の後、悪党ぞろいの『スーサイド・スクワッド』(16)を持ってくるあたりの采配もさすがです(笑)。
マーベルよりラインナップ=公開予定がよくかわるのですが、
・『ワンダーウーマン』(17年6月2日(金)全米公開)
・『ジャスティス・リーグ』(17年11月17日(金)全米公開)
・『ザ・フラッシュ(原題)』(18年3月16日(金)全米公開)
・『アクアマン(原題)』(18年10月5日(金)全米公開)
・『シャザム!(原題)』(19年4月5日(金)全米公開)
・『サイボーグ(原題)』(20年4月3日(金)全米公開)
・『グリーン・ランタン コア(原題)』(20年7月24日(金)全米公開)
この他『ザ・バットマン』(ベン・アフレック出演、監督のバットマン映画。18年公開)、『ジャスティス・リーズ続編』、『スーサイド・スクワッド続編』『マン・オブ・スティール続編』、『ゴッサム・シティ・サイレーンズ(ハーレイ・クイン映画)』、『ダークユニバース(ジャスティス・リーグ ダークとも呼ばれコンスタンティンなどホラー系DCヒーローチーム)』「デッドショットのスピンオフ」が予定されています。いまアーミー・ハマーがなんらかの形でDC映画に参加(グリーン・ランタン説)との噂もあり、楽しみですね!
02位:東京コミコン奇跡の開催!
12月2・3・4日と開催された東京コミコン! 想像以上にすばらしいイベントとなりました。少しでもコミコンの雰囲気が味わうことが出来ればと思っていましたが、その楽しさや盛り上りは"本家"に劣らなかったです。雑誌「スクリーン」さんのブースで、僕のサイン会もあったのですが(笑)、"AOLのコラムを読んでます"という方も来てくれて感動!
そして僕がMCを務めさせていただいたスパイダーマンのプレゼンテーション・ステージにスタン・リー氏がサプライズで登場!!! 感激でした!!! これには会場熱狂! いや一番驚いたのは僕自身で、スタン・リー氏に握手を求められたときに、慌ててしまって手にはめていたキャプテン・アメリカの盾がとれない!(笑)
スタン・リー氏はファンに向かって挨拶した後、質問に答えてくれました。僕がずっと聞きたかった質問:「なぜ蜘蛛というモチーフでスーパーヒーローを作ろうと思ったんですか?」には「スーパーマンみたいに空を飛ぶのとは違う移動方法考えていたんだ。そしたら蜘蛛糸でスイングするヒーローっていいんじゃなかと。あと虫のモチーフということでモスキートマンっていうのも考えたけど、モスキート=蚊じゃヒーローになりにくいな、と(笑)」。
スタン・リー氏は終始ニコニコでフレンドリーの方でありながら、ステージの雰囲気を一変させる素敵なオーラが出ていました!
01位:新スパイダーマン、ついに登場!
『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』で新生スパイダーマンがついにデビュー! そして来夏、彼のソロ映画『スパイダーマン:ホームカミング』がいよいよ公開されます!まずはこの予告編
●日本版公式
●長尺版(字幕なし)
長尺版の
(1)1分12秒目あたりみてください。壁にハワード・スタークが書かれています
(2)1分16秒目あたりみてください。ブルース・バナーの写真かざっってある!
(3)1分27秒目あたりみてください。ピーターの部屋にかざってあるのはスター・ウォーズのフィギュア?
(4)1分43秒目あたりみてください。ここでピーターが着ているTシャツは『アイアンマン3』(13)でペッパーポッツ(グウィネス・パルトロウ)が着ていたTシャツだそうです!スパイダーマンがNYを離れワシントンに行ったことがわかるシーンもありますね!
「今度の映画でスパイダーマンことピーター・パーカーを演じるトム・ホランド君の印象は?」とスタン・リー氏に質問したら「彼はすばらしい。撮影前に食事をしたけれど、ピーター・パーカーを演じるために生まれてきたような若者だ」と大絶賛!すでに19年に続編の公開も決定!楽しみすぎます!
いかがだったでしょうか? アメコミ映画・TVは年々ファンが増え大きなムーブメントになりつつあります! 来年は今年よりももっともっとすごくなりそう! マーベルもDCも2020年まで公開予定作を発表しているので、このお楽しみはまだまだ続きます! 皆さんと一緒にこれからも応援していきましょう!
・・なのですが、ちょっとだけ残念なお知らせ。実はAOLさんの、僕のコラムは今回をもって"いったんお休み"します。2013年のこの記事(『アイアンマン3』 登場アーマーが増量!予告編から内容を予測 )から連載開始。この時まさかアイアンマンとスパイダーマンが映画で共演するなんて夢にも思いませんでした(笑)。
以来ずっとこのコーナーを通じて皆さんとアメコミ映画・TVの噂話をさせていただきました。ネットやSNSのおかげで映画の楽しみ方ってすごく変わったと思うのです。それは公開前からその映画に思いを巡らせワイワイ騒いで盛り上がること。このコラムはまさにそういう場をめざしていたのです。本当に楽しい4年間でした。先ほど"いったんお休み"としたのは、再会&再開を信じていますから。またどこかでお会いしましょう。4年間本当にありがとうございました!このコラムを読んでくださった皆様、そして僕にこの素晴らしい場を提供してくださったAOLの皆様に心から感謝しています!LOVE!