『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でダースベイダーが登場したのは2シーンだけだったが、そのうちの1シーンは当初の予定では全く違ったものだったという。


2回目の登場シーンでベイダーはその悪の権化の本領を発揮する。(以下ネタバレ注意)反乱軍の兵士たちを皆殺しにして行くのだが、実はこのシーンは製作終盤で追加されたものなのだ。原案を担当したゲイリー・ウィッタ氏は「Entertainment Weekly」の取材に対し、最初の脚本ではクレニック長官(ベン・メンデルソーン)はベイダー卿に処刑されるはずだったという。

完成した作品でのクレニック長官は、デス・スターの攻撃により破壊される惑星スカリフで命を落とす。しかしウィッタ氏の初稿では、ジン・アーソやキャシアン・アンドーなど数名の登場人物がスカリフから脱出する(ヒーロー側にとってハッピー・エンドになった)のだが、その1人がクレニック長官なのだ。

クレニック長官は何らかの手段で惑星爆破から生還、帝国軍に救出される(「この設定は少し無理があった」とウィッタ氏も認めている)。

ウィッタ氏は「クレニックは爆破から生き残り、助け出されてスター・デストロイヤーに居るベイダーの前に突き出されるんだ。傷だらけでマントはぼろぼろに破れている。そんな哀れな姿のクレニックはそこで、死なずに済んだと思う」と語っている。

だが、そう思ったのも束の間、息ができなくなる。フォースという目に見えない力で窒息させられているのだ。「任務を失敗したのでベイダーに殺される(というストーリーだった)のさ」

■参照リンク
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