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米国フィラデルフィアにおどろきの母親がいる。プロムのお祝いで息子をドバイに行かせるのではなく、ドバイを彼に用意することにしたというのだ。
Country Cookinというレストランを経営する、サウディア・シュラーさんは、息子のジョニー・"JJ"・エデンJrのプロムのお祝いのためにドバイの街全体を再現することにした。
「私はただ、今まで誰も見たことがないようなことをしてあげたかったの」と彼女は現地のニュースサイト、BillyPennの取材で語った。パーティーには、3つのドバイ風のセットに、ランボルギーニや、レンジローバー、ロールスロイス、そしてエデンJr.の3人のお相手に合わせた衣装も用意。さらには、ラクダまでもが用意された。
贅沢しすぎだと思う方もいるだろうが、シュラーさんによれば、それだけの価値があったという。エデンJr.の父親のジョニー・エデンさんは、数年前に亡くなった。そして2007年にはシュラーさんが交通事故に遭い、美容師として働けなくなってしまった。幸いにも、彼女は料理家として仕事ができるようになったが、3年前に脳卒中に見舞われてしまった。
シュラーさんにとって、このパーティーは、こうした数々の困難を乗り越えてきたことをお祝いする意味もあるのだ。彼女は、息子の卒業を見られるのならば、お金を惜しまないつもりだったという。掛かった費用の総額は約25,000ドルで、資金は彼女の言う"JayJayのプロムと卒業式基金"から出された。
「働いた日は毎日、200ドル入れてきました。全ての5ドル札とお釣りをビンに入れて貯めたのです」とシュラーさんは話す。最終的には、この地域の企業の寛大な助けもあって、予定よりはコストを抑えられたようだ。
これはプロムパーティーだが、卒業式はどうなるのだろう? 「卒業式は信じられないようなものになるわ」とシュラーさんは話している。
プロムの様子は、以下のインスタグラムの投稿をどうぞ。