オーストラリアのパース近郊の映画館で去る4月25日、『ピーターラビット』の本編上映前に到底子供向けとは思えないホラー映画『Hereditary(原題)』の予告編が誤って流され、かわいいウサギの物語を楽しみにしていた親子連れの観客を動揺、混乱させる騒ぎが起きた。一方で、ホラー映画の制作会社はこの事件を笑いのネタにしている。
トニ・コレット主演のこの映画『Hereditary』は、「新世代のエクソシスト」との呼び声が高い作品で、その予告編にはハトの死骸の首にハサミの刃を立てるシーンをはじめ、棺桶に横たわる遺体、自ら思い切り机に顔を叩きつけて流血する少年、火だるまになる男性などが登場、張り詰める音楽が流れ、耳をつんざく効果音が入る。
つまり安心して親が幼い子供に見せられるような代物ではない。現場に居合わせた女性がオーストラリアの『Sydney Morning Herald』紙に当時の様子をこう語っている。
「大変な騒ぎでしたよ。子供向けでないのはすぐにわかりました。映写室に向かって止めろと叫んだり、子供たちの目や耳を覆う親御さんたちがいました。何人かは外の係員に詰め寄ったようですが、係の女性も気が動転したのか対応しかねていました。中には子供の手を引いて映画館から逃げ出す人たちもいましたね。そのうちに係の上司らしき人が出て来て、トランシーバーで映写室にスクリーンを消せと指示が出されたんです。さすがはそれなりの役職に就いている人ですね、私たちに謝罪して、お詫びのしるしにと映画の無料鑑賞券を出してくれました」
映画館から逃げ出すほどの内容だったのか、その時流れた予告編が以下の動画だとしたら、不穏な空気が漂い出すのは始まってから暫く経ってからである。
https://www.youtube.com/watch?v=V6wWKNij_1M
この映画を製作したA24という会社は、この事件を笑いのネタに仕立て上げ、あげく『ピーターラビット』が食物アレルギーを揶揄したシーンで謝罪に追い込まれた件を皮肉った。
「(予告編を見てしまった)お子さんたちの心理療法の補助を検討いたします」We will consider subsidizing their child therapy. #hereditaryhttps://t.co/ds7FPS3Wig - A24 (@A24) 2018年4月26日
「ピーターラビットだってそれなりに物議を醸している」I mean Peter Rabbit is pretty disturbing in its own righthttps://t.co/wPLknxeIUh
- Rob Plainview (@ClooneyDisciple) 2018年4月26日
「その通り。そして、子供の食物アレルギー問題について、ウサギの映画はやっていませんが、Hereditaryではとても真剣に取り組んでいます」yes and unlike the Rabbit movie, Hereditary takes kids with food allergies *very* seriously
- A24 (@A24) 2018年4月26日
可哀想に、ピーターラビットに先制攻撃が仕掛けられてしまったが、この事件のおかげで『Hereditary』は公開前に予想外の宣伝ができてしまったようだ。
『ピーターラビット』は5月18日から日本で公開予定。『Hereditary』の日本公開は現在のところ未定である。
■参照リンク
http://www.moviefone.com/
■関連ビデオ
コメント
コメントを書く何も知らずまどマギ映画を観に行った親子連れの話思い出すな…
ウォーリーを探さないで見たいな話だな・・・w
シンゴジの時は二つ予告映画流れたんだけど一つは┌(┌^o^)┐シーンでもう一つはおばさんが体売ってるシーンだった。ゴジラ親子で見に来る人もいるんだからちょっとは配慮しろとは思ったな。
何でこう物騒な話題が多いんだこの映画wwww見たいwwww
大人になったら、好きになるかもしれない。トラウマになるかもしれない。でもそれは親でも解らない。ホラー映画ってそういうもん。少なくとも映画で死ぬことはない。
子供向けに今度5月5日に公開される、仮面ライダーをおすすめしてあげよう。駆除班の絆がすごく良いんだ!
なぁにハム太郎見に行った子供がキチった面構えの白目ゴジラ見たんだから余裕余裕~!w
呪怨が公開されたころラジオのCMでもあの「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」が流れたりして
ひじょーに怖かった思い出
寝る前に流すのやめろや
>>30
アマゾンズとかふざけんなw
なぁに、かえって免疫が付く。