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平和島のボートレース場に初めて行ったら、レースに勝った!
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平和島のボートレース場に初めて行ったら、レースに勝った!

2013-08-26 11:30
    Filed under: 国内, ビジネス, スポーツ, カルチャー, プライムタイム, トピックス, ニュース

    ある日、AOLニュース編集部から電話があった。
    「工藤さん、ボートレース取材に行ってもらえませんか?平和島あたりで。」
    東京都大田区平和島。以前この近くに勤めていたことがあり、平和島にボートレース場があることと、そしてそのボートレース平和島の「モツ煮」がうまいらしいことを、噂で知っていた筆者は、二つ返事で答えた。
    「行きましょう、モツ煮食いに!」
    そう、当初は「うまいと噂のモツ煮」が目的で出かけた。だが、初めて目にするボートレースは、どこまでも奥深く、そして楽しいものだった。平和島を後にする頃には、すっかりボートレースの魅力にとりつかれていたのであった。

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    さてみなさん、「ボートレース」と聞いて、どんなイメージを持たれるだろうか。
    「競馬」「競輪」「ボートレース」「オートレース」と4つの公営競技のうちのひとつで、モーターボートが競走して......、くらいは誰でも知っているが、その先となると、マニアックなギャンブルでおじさんたちが楽しんでいるモノ、といったイメージを持たれている方が多いのではないだろうか。
    実をいうと、筆者もそのようにイメージしており、ボートレース場には、どこかシロウトには近寄りがたいような印象を抱いていた。
    「モツ煮」もそうだ。おいしいという噂を聞いても、だからといってそのためにレース場に赴くことはなかった。

    <ボートレース平和島にはJR大森駅から無料バスが出ている>
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    今回の誘いがなければ、一生このまま「ボートレース」に触れることなく過ごしていたかもしれない。
    しかし、一度足を踏み入れてみると、「シロウトには近寄りがたい」というイメージは払拭された。

    <まずなにより、目の前に広がる水面が美しい>
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    施設内はとてもキレイで、明るい。もっと暗くてガヤガヤとした、喧噪にまみれた場所だと思っていたが、取材当日は夏休みということもあるのか、子供連れやカップルの姿も見られた。なんだ、面白い場所じゃん。

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    この日は、筆者がボートレース初心者ということで、スタンド5階のロイヤルルームを特別に用意してもらった。ここで、ボートレースの競技の進め方と、舟券の買い方を教わることとなる。

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    ボートレースでは、舟券発売前に「展示走行」と呼ばれる、競馬でいうパドックのようなものが行われる。「スタート展示」と「周回展示」を見て、選手やモーターの調子を見る......とのことだが、初心者にはなかなか違いを見きわめられない。
    けれども、それで問題ない。難しいことはわからなくとも、ボートレースは楽しめるのである。初心者のワタシが楽しめたんだから間違いない。

    <スタート展示の様子。よくわからないが、わからなくても問題ない>
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    舟券は、マークシートで購入する。この辺は競馬と同じだ。毎レース6艇が出走し、その順位を予想する。1-2-3着を予想する3連単と1-2着を予想する2連単など、購入のルールも競馬などほかの公営競技に準ずる。

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    さて、ではどの舟券を買うか。ボートレースでは、選手の実力とモーターの実力が順位を左右する。選手の強さは当然として、モーターにも強いモーターとそうじゃないモーターがあるのだ。
    同じメーカー(ヤマト発動機製)同じ規格のモーターを使用しているが、当たりというか、エンジンに使われる材料の微妙な差異とか、製造時のほんのわずかな状況の違いなどで、モーターの実力にも小さな差が生まれるのだ。
    選手の勝率と、モーターの勝率を場内で無料配布されている出走表で見比べながら、勝敗を予想する。

    <購入は銀行のATMみたいなマシンで行う>
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    <人生初の舟券購入>
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    さあ、いよいよ競走のスタートだ。
    水面を滑るように進むボート。そのスピード感は想像以上だ。
    そして、勝敗の鍵を握る最初のコーナー、第1ターンマークへと差し掛かると、選手たちは体重を移動させながらボートの向きを変える。
    ほとんどスピードを落とさずに、気がつくとボートはコーナーを曲がっていた。

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    これはおもしろいぞ。
    ボートレースはコースを3周して争われるが、そのスピード感がいい。
    水しぶきを上げながら、波を味方に付けて進んでゆくボートは力強く、そして繊細な動きで、コースを周る。
    これは舟券を買わずに見ていても楽しいし、買ったらもっと楽しい。
    残念ながら初ボートレースは、ビギナーズラックとはいかずに外してしまったが、それでも楽しい。勝っていたらもっと楽しかったに違いないが、いずれにしても楽しいのだ。
    楽しすぎて、腹がへった。当初のお目当てであった「モツ煮」を食おうではないか。

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    というわけで、平和島名物として知る人ぞ知る「はまかぜ」のモツ煮。
    店内に入ると、モツがぐつぐつと大鍋で煮られている。モツ煮込みが単品で500円、モツ煮込みライスが700円。

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    空腹なのでライス付きを注文したが、このチョイスは正解だった。
    汁をたっぷりと身にまとったモツたちが、ご飯によくあう。コメとモツを一緒に食べると、ジュワっとご飯に染みこむうま味がたまらない。
    モツ煮を半分食べたところで、残りを汁ごとごはんの上にかけてみたが、さらにうま味は増幅して、こぼれんばかりになった。
    これが噂のモツ煮か。なるほど。

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    さあて、腹も満たされたことだし、次のレースを、と思っていたところ、特別にピットを見学させてくれるという。
    舞台裏でなにが行われているのか、そうそう見られるものではないので、よろこんでピットへと向かった。

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    ボートレースでは、選手自身がモーターとプロペラ(スクリュー)の整備を行う。
    自動車のレース競技では、ドライバーがメカニックを兼ねるというのは、プロの世界では考えられない。もちろんそういった例は無くはないが、ごく一部だ。
    しかし、ボートレースにおいては、モーターの整備スキルや、プロペラの調整能力も実力に直結しているのだ。

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    この話を聞いて、ますますボートレースに興味がわいてきた。
    強い選手になるには、体力やボートのコントロールテクニックに加え、技術的な鍛錬も必要なのだ。なんと奥が深いことか!

    <ピットの奥では選手たちがモーターのメンテナンスを行っていた>
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    <ピット脇のプロペラ調整室。水温などにあわせて、プロペラの特性を変えている>
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    「ボートレース」と聞くと、ただボートが早さを競っているだけのようなイメージを持ってしまうが、戦っているのは水の上だけではないのだ。
    ピットアウトしてからの攻防は、その戦いの一部に過ぎない。ああ、なんとロマンあふれる競技なことか。

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    と、舞台裏を見学してすっかり興奮し、ますますボートレースにのめり込んでしまった。
    ボートレースは1日12レースあるのだが、そのほとんどで舟券を購入してしまったのだが、そのうち、第6レースで勝つことができた!
    勝ったといっても、620円なのだが、初勝利の喜びは大きい。

    <本当は1万円札をガバーッとやるくらい勝ちたかったのだが......>
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    取材を忘れて、すっかり楽しんでしまったが、まだ楽しみ足りない、と思っていたら、「次はバニラビーンズカップどうですか? 女性レーサーも参加しますよ」との誘いが。
    8/31(土)、9/1(日)に開催されるバニラビーンズカップとは、アイドルの「バニラビーンズ」とボートレースがコラボレーションしたイベントで、アイドルのライブとボートレース、両方楽しめるのだという。
    そして、バニラビーンズカップの舞台となるボートレース多摩川には、「牛炊(ぎゅうすい)」という名物があるらしい。
    これは、行かぬ手はあるまい。

    (工藤考浩)

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