最近ますますよく見られるFacebook上でのスパム(なりすまし友達申請やスパム投稿、偽ファンページなど)が、今や年間200万ドル(約2億円)ビジネスに成長しているのをご存じだろうか。
ある独自調査機関が調べたところ、3万件ものスパム系ファンページを発見。それらのページには目立ったキーワードとして"click here(クリックして)""free(無料)""wow(ワオ!)""join(参加して)"のワードが多く見られたという。
またイタリアの調査チームが2つのサーバーを使って調べたところ、7月の2日間に投稿された約70万件の投稿の内、5%にあたる3万7000件がスパムだったという衝撃の結果が!
「私たちが調べていた時は、毎日2万件のスパム投稿がありました。ほぼeコマース、アフィリエーション、出会い系、ポルノサイト、詐欺でしたね」。
別の調査チームの発表によると、「いいね!」が3万以下のファンページでも投稿1件あたり8ドル(約800円)から20ドル(約2000円)で売れ、これが10万以上「いいね!」がついているページだと100ドル(約1万円)、100万以上の「いいね!」がついていると200ドル(約2万円)にも跳ね上がるのだそうだ。
Facebook側はもちろん、ページ管理人たちに広告の類の投稿は禁じている。しかし現状はこのとおりで、スパム側もあの手この手で規則の目をすり抜けているといったところ。
まだメールでのスパムほどは蔓延していないが、Facebookスパムは目をみはる勢いで増加中。2012年には全体のたった4%しかなかったスパムが1年経つか経たないかで70%以上に膨れ上がっていると言えば、この市場の急成長ぶりが実感いただけるだろう。
これ以上スパムが増え続ければ利用者が不快に感じ、Facebookをやめる可能性だって出てくるとFacebook側も危機感を募らせているようだ。
「Facebookもこの問題を深刻に考えています。これ以上スパムが頻出し深刻になれば、ユーザー離れを促しかねませんし、今彼らはより効果的なマネタイズ方法を検討中なので、そのためにもスパム投稿や偽ファンページを最小限に抑えたいのです。そうでないと、ユーザーが合法的な広告とスパム広告の区別がつかず、正規の広告の価値が下がってしまいますからね」。
我々もくれぐれも、知らない人からの友達申請などには気を付けよう・・・。
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