女性たちの悲惨で笑える恋愛エピソードをリアルに綴ったエッセイ『負け美女』で作家デビューした犬山紙子さん。その他の著書では『高学歴男はなぜモテないのか』『街コンのホントのところ』『嫌われ女子50』など、どれも恋愛世代が気になるテーマを取り上げています。最近ではTV番組『内村とザワつく夜』にもレギュラー出演するなど多方面で活躍中ですが、そんな彼女のデビュー作に新エピソードと4コマ漫画を追加したのが、『負け美女 ルックスが仇になる』。
今回も、ぶっ飛びエピソード満載の一冊となっていますが、そもそも"負け美女"とはどのような女性を指すのでしょう。これは、「28歳以上の、彼氏が欲しかったり結婚したかったりするのに、1年以上ひとり身な美女」のこと(同書より)。恋愛に前向きにも関わらず結果の出ない美女がこれに当てはまるそうです。
そんな彼女たちには共通の口癖があると言います。
「よく考えたら好きじゃなかった」
「私、まだ本気を出していないだけ」
「いざとなりゃ、ピンクのツインニット着ればいいんでしょ?」
「下手な男だったら、女といるほうが楽しい」
「あの人のこと好きになれたらいいんだけどなあ」
「元彼って、なんで年1で連絡よこしてくるの?」
「もう将来みんなで住もうよ」
「隙作れとかいうけど、隙なんか作りたくねぇわ!」
と、この8つが彼女たちの口癖。本気を出していなくて、好きではない男にはモテるし、女友達は大好き......。あなたの身の回りにも心当たりのある人はいる? ちなみに、28歳以下でも同様の傾向があると"負け美女予備軍"と認定されるようです。
犬山さんは、「負け」といった少し刺激的な言葉を採用していますが、そんな負け美女たちは本当に面白い人たちが多いようです。自らの負けエピソードの完成度は相当レベルが高く、オチのついた話がわんさか。男ができないと嘆きながらも、生活は趣味や仕事や友達で充実しているのも彼女たちの特長。つまり、恋愛に関してのみの勝ち負けで、その人の実生活が「負け」ているわけではないのです。
「『恋愛うまくいかない!』だなんて、あーだこーだ言ってるのは、紛れもなく青春の1ページ。そして、その後男ができようがこのときに育んだ友情って、ずっとずっと大事な宝物になるんですよね」(犬山さん)
そんな美女たちが自虐的に発表する、笑いと寒気が同居した「負け美女エピソード」。男性諸君も気になるのではないでしょうか。
【書籍データ】
・『負け美女 ルックスが仇になる』 犬山紙子著 マガジンハウス
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