「たくさんのモノに囲まれていた時は、何かに追い立てられるようなストレスがまとわりついていました。きっと知らず知らずのうちに、それらのモノから影響を受け、モノやまわりの状況にコントロールされ、それをストレスに感じていたのでしょう」
こう語るのは、ステーショナリーディレクターで、書籍『モノが少ないと快適に働ける』の著者・土橋正さん。
残業をせずにスマートなワークスタイルを実現している人には、「無駄なモノが少ない」という共通点があります。土橋さんも、そんなモノが少ない仕事人の一人。仕事場のデスク上には最小限の道具・書類しかありません。
モノを極力少なくすることで"自分自身を取り戻せた"という感覚になった土橋さん。そんな土橋さんのワークスタイルをのぞいてみましょう。
土橋さんはたった9畳のコンパクトな仕事場で働いています。そんなスモールオフィスとも言える仕事場で活躍しているのがIKEAの商品。デザインがシンプルであることは、落ち着いて仕事をするためには欠かせない要素だというのです。
・仕事机「GALANT」(800×1600)
・打ち合わせ用テーブル「GALANT」(800×1600)
・打ち合わせ用椅子「JULES」4脚
・一人掛けソファー+オットマン「POANG」
・本棚「BILLY」
これらは、実際に土橋さんのオフィスにあるもの。余計なデザインや色を足しておらず、どれもシンプルな家具だと言えます。送料と組立サービスを加えても、合計8万円ほどだったそうです(購入当時)。
購入前は何度もシミュレーションを行なった土橋さん。オフィスは1日の多くの時間を過ごす場所ですので、仕事が快適にできるよう徹底的にレイアウトも考えたとか。
「メインのデスクは窓からの自然光がよく入る窓を背にした位置。そして、打ち合わせテーブルはその仕事机につなげるようにL字型にして狭い空間にデッドスペースをつくらないように工夫した」
デスク上にはパソコンと手帳を並べ、基本的には多くのモノを置きません。一切無駄な動きがないように適切な配置にするのは、土橋さんの言葉を借りれば「デスクのコックピット化」。まるで、パイロットが座るコックピットのように、仕事がしやすいように配置するのです。
シンプルな家具を揃え最低限のモノしかデスク上に置かない。また、無駄のないようにレイアウトや配置にこだわる。この「デスクのコックピット化」が、仕事の質の向上につながるといいます。
職場や自宅の仕事場でのパフォーマンスが低下していると感じたら、土橋さんの著書『モノが少ないと快適に働ける』を参考にしてみてはいかがでしょう。本当に必要なものは意外と少ないということに気付くかもしれません。
【書籍データ】
・『モノが少ないと快適に働ける』土橋正著 東洋経済新報社
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