ゴシップクイーンのリンジー・ローハンやヴィクトリアズ・シークレットの看板モデルのアドリアナ・リマ、そして元ポルノ女優のサーシャ・グレイを描いた絵が、果たしてれっきとした"芸術(Art)"と呼べるものなのか、と思う人もいるのではないだろうか。
現に絵を描いたリチャード・フィリップスは、そう思う人の存在も理解している。またその中には、「ウチの子にだってできるわよ」と思う人だけでなく、芸術の専門家も含まれるのだ。
フィリップスは一方で、物議を醸し、ひどい扱いを受けた先駆者たちの存在も忘れていない。フランス出身の美術家マルセル・ドゥシャンが男性用の小便器を作品として発表したときがその一例だ。当時の人々の反応は「え、こんなのアートじゃないよ」だったろう。確かに、見る人を気持ちの良いものにさせる作品ではなかったし、美術館の運営を成り立たせるようなものでもなかった。
セレブリティーを新たなビジネスととらえ、そこから美しさを引き出したフィリップス。一体何が彼女たちを愛される存在にし、また同時に憎まれる存在にもさせるのか? 彼女たちが美しいと思う反面、罪悪感も持ってしまうのはなぜなのだろうか? 彼女たちのようになるのは、一体どんな気分なんだろう?
一連の絵画は9月11日から10月20日まで、ニューヨークにあるGagosian Galleryで公開中。アドリアナの絵は『Visionaire』誌の撮影で使われたものをベースにしているし、リンジーとサーシャの作品は、同時上映されるビデオ作品の写真をもとにしている。展示品を選んだのはフィリップスではなく、ネットを介した世界中の"編集者"たちだそう。作品は"絵"と呼ばれる通り、フィリップス自ら筆を使い、キャンバスに描いたものだ。
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