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4月1日、日本を元気にする会、アントニオ猪木議員が参院予算委員会で「UFO(未確認飛行物体)に対して自衛隊が緊急発進したことがあるか?」と質問した件。日本国外のニュースでも取り上げられたが、日本人は「4月1日だしな」「猪木だからな」の2言で片付いたことなのだが、海外では間に受けた人たちのコメントや、秀逸過ぎる海外メディアの記事などが今更ながら話題になっている。

最も多かったのは「何て馬鹿な事を言ってるんだ」「こんな質問ありえない」というジョークのかけらも無いもの。UFOに限らず未確認の飛行物体が日本の領海内に入って来たらどうするのか?という質問なので実はあながち馬鹿げた質問でもないのだ。

元気ですかー! 今日は15時から国会で外交防衛に関する質問をしますが、こいつについても質問します。未確認飛行物体は米英にとっても防衛上のイシューとのことで、これまでにも議論されていました。 pic.twitter.com/Z2LMOcfEuT

- アントニオ猪木 (@Inoki_Kanji) 2015, 4月 1



カンのいい人は「UFOには宇宙人が乗ってるとは限らないからね」「高度な質問だな」「60年代の北朝鮮の飛行機はUFOみたいだぞ」と返しているとおり、必ずしも未確認飛行物体=宇宙人では無いこともあるので、中谷防衛相の「地球外から飛来したと思われる未確認飛行物体を発見した事例は承知していない」と言う返答は、満額回答ではないが地球外に限定したことで、ピンポイントで要件を満たしている、という意味では「さすが役人」という返しではある。ここらへんの駆け引きは実にプロレス的で判ってらっしゃる。

イギリスのデイリーメイルなどゴシップ紙は相変わらずのやや茶化した感じで紹介しているのに対し、ジョーク満載かつピンポイントで見事に本質を伝えたのがCNNだ、「元々スペースインベイダーを開発した国日本」というシャレた書き出しで、WWEゆかりの新日本プロレスの創設者でタバスコを売ったり(昔のタバスコのCMのリンクまでご丁寧につけている)バラエティーショーでスターであるとやたら詳しく説明。

https://youtu.be/mZu5bm0rCEk


モハメド・アリとの対決や、1990年のイラク人質解放、デニス・ロッドマン外交など猪木の功績も含めてしっかりと調べ上げている。UFOに関しては特に茶化す要素も無く「これが一度ではなく2007年に石破大臣の時にも似たような質問があった」としれっと報道している。改めてCNNのリサーチ力の凄さに驚かされる記事だった。

https://youtu.be/6NWvwoUC1bU


【参照リンク】
http://edition.cnn.com/2015/04/03/asia/japan-safe-from-ufos/

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