【一本の映画を見ているような感動を味わえる曲!】
名曲分析を色々やりながら、この曲を真剣に聴いてみた。
David Bowie - Blackstar
https://www.youtube.com/watch?v=kszLwBaC4Sw
実際のところは、フリジアンスケールの効果的な活用法を
探しているうちに、この曲を真剣に聴いたというのもあるのだけども、
いやいやそんなレベルでは全く無かった・・・この曲は凄いです。
凄いところを上げるとキリが無いのだけども、
とにかく僕の感想を。
「I’m a blackstar, I’m a blackstar」という曲全編に漂うメロディが
E音(I’m a)、E♭音(black)、D♭音(star)なわけです。
それで!
・Bフリジアンモードから、F#メジャーKeyへの転調
4分10秒~天から何かが降臨してくるような気持ちになります。
・F#メジャーKeyのダイアトニックな世界
F#→F#M7/E#→F#7/E→B/D#→Bm/D→F#/C#→D6→C#
という循環進行だけども、D6のところで、
「I’m a blackstar, I’m a blackstar」とメッセージを歌う。
<最重要その1>つまり、ベースがDで、その上のメロディが、
E(I’m a)、E♭(black)なんですよ!
これは凄い。そして、C#のところで、ルート音に解決する。
・<最重要その2>6分39秒~~
バックのコードがC→C#と移動しているのに、メロディがそこに引っ張られずに
Bの音で歌っている。CM7→C7とも解釈できるがそんなに単純ではない。
なぜかというと、再びE音(I’m a)、E♭音(black)、D♭音(star)が
いるから。
これは、つまりBの世界に戻ろうとしている意思が感じられる。
実際に、後にBフリジアンモードに戻ってくる。
コードの響きに任せて「適当に」歌っているだけでは、このBの音はなかなか
歌えない。皆さんもやってみてください。ベースでC→C#を弾きながら、
Bの音を歌えますか?
・7分23秒~ボウイの顔がばしっと出てくる場所の瞬間で、
バックはBフリジアンの世界だが、
メロディのE音(I’m a)、E♭音(black)、D♭音(star)と
ベースのB音で、Bメジャースケールが乗っかっている。
そして最初から最後まで統一された「スーパースターのオーラ」。
中毒性がある音だなと思いました。朝から20回くらい聴いてます!!