プロデューサー「じゃあドグマさんメインで旅ロケ撮ってきて。」

こんな感じでドグマ風見をもてなす旅(以下ドグもて)は始まりました。
本当です。カドカワってすごいなぁって思いました。


申し遅れました。ドグもてのディレクターを務めている細川です。
ここ最近で一番の活躍は「ゲーム実況天国(ヘヴン)」という、
ニコニコチャンネル史上最も・・・なチャンネル名を提案してしまったことです。
これを採用した上司もどこかおかしいですね。

今回、何故突然僕がブロマガを書くことになったかというと、プロデューサーが書けと言ったからです。しかも放送前日の夜に(現在8/3の2時過ぎ)
本当です。カドカワってすごいなぁ!

そんなわけで過去3回を振り返る記事を書こうと思います。


0,ドグもて基礎知識
まず、ドグもてがどういう体制で作られているのかを皆さんには知ってほしいと思います。
簡単に説明するとこんな感じです。

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かなり適当でざっくりしてますが、おおよそこんな感じでドグもては作られています。
ここで皆さんにわかっていただきたいのは、

・上からの指示を形にしたものがドグもてだったこと
・現場は地獄

以上2点です。


1,ドグもて-埼玉編-

※part.1は無料で視聴できます

冒頭で書いたように、意味不明な流れでドグもての収録は決定しました。
ゲーム実況天国(ヘヴン)におけるドグもては、
初のオリジナルコンテンツにして初の収録物となりました。

ついでに言えば僕もロケでディレクションするのは初めてです。
初だらけで色々と不安だったのを覚えています。

まず出演者が3人(ドグマさん、ガッチマンさん、せらさん)に対して、スタッフが2人。

今思えばよくこの布陣でロケを敢行したなぁと思います。
現場はもうドタバタ。
どれくらいドタバタだったかというと、自然公園で使用する予定の赤絨毯を武蔵高萩駅に置いてきてしまうほど。
大切なのは「別に武蔵高萩駅では赤絨毯使ってない」のに「あんな大きなものを駅に忘れる」ということです。

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↑この赤絨毯が


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↑「魚民しかない」と言われた武蔵高萩駅に置き去りに

取りに戻った際、武蔵高萩駅前にポツリと佇んでいた赤絨毯の存在感は異常でした。割と遠くからでも識別できたのを記憶しています。
VTR内でドグマさんが「魚民しかない」と表現していた武蔵高萩駅です。渋谷駅とかに赤絨毯が置いてあってもそこそこ目立つのに、魚民と赤絨毯しかないわけですから異様な光景でした。

おまけにこれだけドタバタだというのに天気はあいにくの雨。
気象には様々な種類がありますが、企画段階で「雨」という気象を忘れてしまっていたのでしょう。代替案がなく焦る細川。
そりゃ当然で、5つ回る予定のスポットのうち2つが流れるわけですからヤバイとしか言いようがありません。
ここでガッチマンさんが地元の知識を披露。ブーボスボス坂戸店さんの話を切り出してくれました。
ブーボスボス坂戸店さんに電話して撮影OKをもらえた時の感動は一生忘れません。


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↑演出でもなく大雨で普通にロケがやばくなる

そんなこんなで地獄だと思っていたロケはなんとか終わりました。
精神的な焦りもあって疲労困憊は言うまでもありません。

このドグもて1を撮った時、まだゲーム実況天国(ヘヴン)どころかニコニコチャンネルでの放送という想定すらありませんでした。
今は会員でなくても見られる「前編」と会員限定放送部分の「後編」の2本構成ですが、当初は「4パートにしろ」「90分尺」などと偽の情報が飛び交って編集担当の岡田さんが発狂してました。
よく考えたら「どこで使うのかわからない収録をする」って狂気でしかないと思うのですが、なんとか陽の目を浴びる形となったわけです。


あとドグもて1と言えば、放送後にくっついてた「おっぱいの見方」とかいう謎のVTR。

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渾身の力作だったなぁと自負しています。

後日、同じ部署の女性の人に「細川さんっておっぱいが好きなんですか?」って聞かれました。
おっぱい嫌いな男なんていないんですよ(断言)

今調べてみたのですが、「おっぱいの見方」はネット上で見る方法が存在しないようです。
渾身の力作だっただけにちょっとさびしいですね。


2,ドグもて-首都高湾岸線編-

※part.1は無料で視聴できます

前回の埼玉編の教訓は「屋外だと詰むことがある」です。ガッチマンさんの地元というコンセプトで強行した第一回ですが、第二回はコンセプトから”ゲストの地元”を無視することにしました。

また、方針も大きく変えました。
各スポットに別々のゲストがいる、というものです。

そうなると大変なのがゲスト選び。
1スポット1ゲストとなると、通しのゲスト含めて4スポットで5人もゲストがいる地獄の想定。


・企画段階のやり取り

細川「このスポットにはせらさんに担当してもらう予定です」

プロデューサー「せらさんはそういう使い方じゃないでしょ」

細川「うっす」



4スポットでゲスト6人が決定。

結果どうだったのかは見てのお楽しみです。


さてこの第二回ですが、実は2日前くらいまでスポットゲストに悩んでいました。
ドグもて2の収録日は5/30。この2日前は5/28。
この日に何があったかというと、ゲーム実況者人狼です。
僕も現場にいたので、コジマ店員さんにダメ元で出演をお願いしてみたら快くOK。

インドってすごいわ(褒め言葉)

しかもコジマ店員さんは当初、観覧車のパートでお別れの予定でした。
なのに最後まで善意で収録に参加してくれたうえ、車まで運転してくれるという慈悲深さ。

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↑とうとう最後まで出演してくれたぐう聖・コジマ店員

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↑運転までしてくれたぐう聖・コジマ店員


僕も心が荒んできたらインドに行こうと思いました。


ドグもて2は雨の代替案も考えてあり、収録が3時間押したこと以外は特に問題もなく進みました。
タイチョーさん、本当にすみませんでした。

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↑本当にご迷惑をおかけしました。

「おっぱいの見方」のような謎のVTR施策は6月いっぱいで終了。
終了が突然決まったため、実はドグもて2の後ろ用に僕が作った書きかけの原稿が残っています。
ここに書くと長くなってしまうので会員限定で最後に記します。
何かの間違いで興味を持ってしまった人は、時間の無駄であることを理解しつつ、ご覧いただければ幸いです。


3,ドグもて-大阪編-

※途中まで無料で視聴できます

そしてこの度放送の大阪編。
はっきり言って大阪編はスタッフにとって涙不可避な収録でした。

まず前日の夜、ドグもて現場スタッフ3人が向かった先は成田空港。しかもLCC乗り場。
地方のテレビ局とかならまだあり得るかもしれません。
しかしカドカワは東京に本社を置く会社です。何故僕たちは成田にいたのでしょうか。
答えは当然、大阪に行くためです。
車でも新幹線でもなく、飛行機。前日入りするには飛行機が一番安かったのです。
素晴らしい調査の結果、素晴らしい結果が出て、素晴らしい旅が決行されたわけです。


そしてホテルに泊まります。
ホテルも3人一部屋です。3人で9000円ちょっとの部屋です。

ADのAさん(名前出したくないらしいので仮名です)は絶句していました。
カメラの岡田さんにいたっては出発前に「前泊はアパホテルですか?」とか言い始めて、むしろ僕が絶句しました

細川「アパホテル?なーに言ってるんすか。これドグもてですよ?」



ホテルに到着して僕達はびっくりしました。
なんと外観が予想以上にキレイだったのです。何なら高級感ある雰囲気すら醸し出してました。幽霊旅館のもっとやばいやつを想定していた僕達は当然ビックリ。正直場所を間違えたと思いましたね。

こんな素晴らしいホテルを取ってくれた進行管理のBさん(名前出したくないらしいので仮名)、ありがとう!!


そして部屋に入った僕たちはさらにびっくり。
ベッドが2つしかないんです。
3人用の部屋なのにベッドが2つって…このホテル頭大丈夫か?
謎はすぐに解けました。ベッドの1つがダブルベッドだったのです。


進行管理のBさん、帰ったらちょっとお話が…。


そもそも、ダブルベッド1つのシングルベッド1つで3人用の部屋って誰に需要あるの?どんな状況なの?
予約の時に「大人男性3名」って言ってるはずだよね?大丈夫かなこのホテル?

とりあえず予約してしまったものは仕方がない。
僕たちは究極の選択肢に迫られます。

●男2人でダブルベッドで寝て互いに消耗する。
●1人が床で寝て消耗を1人に集中させる。


当然ながら後者を選びました。
床で寝たのは僕です。運転ができないからです。

帰りは夜行バスです。その辺の大学生の方がまだリッチな旅行しますよ。
ちなみに僕と岡田さんは夜行バスの時間に間に合わなかったので一泊しました。
岡田さんがどこに泊まったのか知りませんが、僕はネカフェで泊まりました。


スタッフの涙不可避な貧乏旅行も動画にすべきだったなぁと後悔しています。
惜しむらくは写真すら残ってない…。


肝心のロケですが、本編である通り快晴。快晴を通り越して絶望的な暑さでした。
実はこの快晴に関しても裏話があります。

過去2回雨に泣かされてきたドグもて。ゲーム実況天国の水曜日チームでは「雨男探し」が続いていました。
ドグマさん自身も「強烈な晴れ男」を自負しているのです。ここまで来ると「強烈な雨男」がいるはず。
細川では?岡田さんでは?という様々な説が飛び交う中での快晴。
ここで細川・岡田さんの雨男説は立ち消えになります。

では一体雨男は誰だったのか。
これまで過去2回参加していたかつ「大阪の収録に来ていない」人です。
僕達は考えました…



……

………

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結論:悪者探しは何も生まない。



このように、たった3回でも裏話はたくさんあります。
記事にはできないような話も合わせれば数えきれないほどあります。
涙あり地獄ありアクシデントありで作られてるドグもてですが、色んなスタッフや施設・出演者さんの助けがあって作ることができたんだなぁと感じさせられます。

僕1人ではせいぜい「おっぱいの見方」くらいしか作れません。
いや、あれも岡田さんに半分くらい作ってもらったんでした。僕1人では何も作れません。

ゲーム実況天国(ヘヴン)ではゲーム実況神(ゴッド)系を除けばドグもては一応最長老コンテンツです。
3回にわたる企画・収録・編集、本当に楽しかったです。


ダラダラと長い記事となりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。



↓からは会員限定で、「時間の無駄シリーズ」の中でもお蔵入りした原稿(途中まで)です。本当に時間の無駄です。