『大つけ麺博プレゼンツ 最強ラーメンFes,』の第二陣も”最強”の名に恥じない名店が揃っています。正直、東京だか神奈川だかよく分からないローカルな町田市で、こんなラーメンイベントとか有り得ません。
というわけで、“町田の奇跡”と呼べる『最強ラーメンFes,』第二陣のラーメンを紹介してみましょう。
『麺将 武士 もののふ』
なんか『麺将 武士 もののふ』だと“ライフル銃”みたいな珍語になってしまうので以降は『麺将武士』と表記させて頂きますので、心の中で「もののふ」と読んで下さい。
はい、というわけで『麺将武士』で御座います。
この店名を聞いて「ああ、またアイツか」と思った人は、かなりの塚田兼司マニアですね。
あのラーメンに五月蠅い男が、第一陣に送り込んだ『前田慶次朗』といい『麺将武士』といい、そのネーミングに関しては一言申したい筆者ですが、塚田兼司氏のラーメンは嫌いじゃないです。
『道山~信州味噌仕立て~』を食す!
若干、夜なので写真がイマイチなのは否めませんが、なんかインパクトに欠ける感は否めません。
しかし!
食べれば分かる味の違いよ……。
いや、ぶっちゃけ筆者は“ラーメンの作り方”みたいな本が沢山あるので、この味噌ラーメンには見覚えがあったりしますね。
なんでしょう?
写真じゃ伝わらないし、コメントにも困る味噌ラーメン、もとい『道山~信州味噌仕立て~』なのですが、味噌ラーメンのド真ん中的な美味しさがありますね。
ベースとなる豚骨スープも濃度ばかりを追い求めずに、信州の白味噌を生かす方向で作っている予感です。
言うなれば真面目に作った味噌ラーメン的な何かで、優等生過ぎてコメントに困るって奴で御座います。
スープには玉葱と挽肉っぽい塊も残っていたので、味噌を分けて使っている可能性がありますね。
玉葱と挽肉と味噌を一緒に炒めて香ばしさを出した奴と、味噌が持つ本来の美味しさを残す為に火を入れてない味噌を合わせているような気がします。
麺は普通過ぎる件
逆に、スープが優等生過ぎて麺やチャーシューは“普通”みたいな印象になりがちです。
いや、絶対的に美味しいんですけど言葉に出来る美味しさじゃないみたいな、微妙なニュアンスを察して下さい。
しかし!
この平打ち麺は普通なんだけど普通以上に美味しいと思います。何を言っているのか意味不明ですが、筆者も意味不明です。
ちなみに軽くディスると閉店間際だからか、ちょっとネギが乾燥していました。まあスープに浸せば問題解決ですが、そこら辺は妥協しない塚田兼司氏だと思うのでどうにかして下さい。
『道山~信州味噌仕立て~』 総評
ちょっと今回のラーメンは良く分からなかったので、サクっとまとめに入ります。
「食べてるのに味分からないとかw」
みたいな突っ込みはあると思いますが、実際に食べるとコメントに困るって意味が理解出来ると思います。
ひとつ言える事は、この『道山~信州味噌仕立て』は“信州白味噌”の美味しさを、最大限に引き出す事を狙ったラーメンという事でしょうか?
奇をてらう部分は何一つなく、ただただ真面目な味噌ラーメンを極めた印象です。こういう真面目なラーメンを作られると、筆者も書きようがないのですが
「足し算ではなく引き算のラーメン」
という締めくくりをしておきましょう。この言葉の意味が分かると、よりラーメンや料理の奥深さが見えてくると思います。
個性を求めるあまり色々と足しまくるラーメンが増える昨今、ラーメン界の小姑である塚田兼司氏が出した味噌ラーメンの答えって事でファイナルアンサーですね。
それでは、是非みなさんも美味しい『道山~信州味噌仕立て~』を食べてみて下さい。
『最強ラーメンFes,』公式サイト
http://dai-tsukemen-haku.com/ [リンク]
『最強ラーメンFes,』会場、『町田シバヒロ』地図
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