伝説級ゲーム『R-TYPE』のメインデザインナーをしていたakioさん。彼は自身の公式Twitterにて、『R-TYPE』のドット絵を方眼紙に手描きしていたことを激白。多くの人たちが驚くとともに、その類まれなる技術に驚いた。ほかにもakioさんは『メタルスラッグ』シリーズも手掛けていたようである。

北陸の工場で働くか辞めるか「究極の選択」

そんなカリスマ的デザイナーのakioさんが、また新たに驚きの裏話を激白。多くの人たちが驚きを隠せずにいる。『R-TYPE』でガッツリと繁盛していたゲーム会社・アイレムだったが、その後、業務縮小という展開に。そんななか、北陸の工場で働くか辞めるか「究極の選択」を迫られたというのである。

<akioさんのTwitterコメント>

「私に二人目の子供ができた頃、突然のアイレム業務縮小のお知らせ。私たち社員は北陸の工場で働くか辞めるか究極の選択を迫られます。怒り狂う社員たちは高級な画材や資料を盗み、何年もかけて記録し続けたデータをシュレッダーにかけ軽く暴動が起きました。その時の記念品がこのホッチキスです」

私に二人目の子供ができた頃、突然のアイレム業務縮小のお知らせ。私たち社員は北陸の工場で働くか辞めるか究極の選択を迫られます。怒り狂う社員たちは高級な画材や資料を盗み、何年もかけて記録し続けたデータをシュレッダーにかけ軽く暴動が起きました。その時の記念品がこのホッチキスです。 pic.twitter.com/ATcYbofFxZ— akio (@akio_1963) May 8, 2023

工場勤務と退職の二択という時点で厳しい

どのような仕事だとしても、日本国と労働者を支える大切な業務だ。しかし、ゲームのドット絵を描くデザイナー業と工場勤務では、あまりにも業種が違いすぎるのではないだろうか。そもそも工場勤務と退職の二択という時点で厳しいものがある。

怒り狂う社員たち

無慈悲すぎる選択を受け入れられず怒り狂う社員たち。「高級な画材や資料を盗み、何年もかけて記録し続けたデータをシュレッダーにかけ軽く暴動が起きました」とあるが、窃盗や破壊はダメだとしても、納得できないその気持ちは理解できる。

しかもakioさんの場合、ふたりめのお子さんが誕生したばかりであり、あまりにも無慈悲な会社の判断といえよう。なにより「偉大なる『R-TYPE』のメインデザイナーにそんな仕打ちをするなんて!」と悲しみを感じたファンは少なくないはずだ。

暴動時の記念の品としてakioさんがTwitterに掲載したのは、アイレムのロゴが付いたホッチキス。akioさんにとっては複雑な思いをはらむ一品だろうか。ファンからすると、歴史的にも貴重なこのホッチキスは切なくも非常に魅力的に映る。

新人の頃、お試しでアシスタントとしてスペランカーチームに入れてもらいました。24☓24ドットサイズの飛行敵を描くお仕事です。こんな小さい敵面白くないと勝手にサイズ変更して32☓32ドットのキモ可愛いやつを描いたら、アホか!こんな気持ち悪いやつ出せるか!とチームから追い出されました。 pic.twitter.com/q1sO4AhozW— akio (@akio_1963) May 6, 2023


R-TYPE開発中、新人である私とABIKO君のどちらかがオトト星人の中の人になれという命令が下った。オトト星人の中身はビショビショで汗臭いらしい。かくして人生で絶対負けられないジャンケンに勝ったのは私。イラストは休日返上でオトト星人になったABIKO君。 pic.twitter.com/QB9kDQvWqd— akio (@akio_1963) May 7, 2023




※記事画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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