P.N:嫁の名はしおり(男性)
中学生のころ、学年で1番可愛い子と付き合えることになり、あまりの嬉しさにテンションがとてつもなく上がり、周りがイラッとするほど調子に乗った状態で1週間を過ごし、そして迎えた初デート。余裕を見せていたのはどこ吹く風か、あまりの緊張に奥歯がガタガタなり、膝が震えて階段を踏み外して軽い捻挫もしました。そんな孫の異変を察したお婆ちゃんが『たくさん食べなきゃ元気が出ないよ』と、大盛りのカツ丼を夕飯に出してくれました。(よし、しっかり食って頑張ろう!)カツ丼をガツガツ食べ、「おばあちゃんありがとう!」と感謝の気持ちと共にすっかりやる気になって待ち合わせ場所に行きました。するとどうでしょう。待ち合わせ場所に一歩近づくにつれて、気分が悪くなるではありませんか。私は緊張すると吐き気に襲われるみたいで、この時初めて自分がそんな体質だと知りました。デートへ向かう道中でカツ丼を全部戻してしまい、それを通りかかった同じクラスの女子に見られ、肝心のデートは気分が悪く、青白い顔で生返事。
そして、緊張のせいかあまり記憶はありませんが、どうやら私は何故かしきりに古畑任三郎の話をしていたようで、全く盛り上がらず、デートの内容は酷い有様でした。翌日。
彼女の前でクラスの女子に『国道で吐いてなかった?!』と大声で言われた時は、終わったなと思いました。結局1年くらいで別れてしまいましたが、今となっては友人の間で笑い話に出来る大切な初デートのメモリーです。
同じレベルのアンビリーバボーなのですが、
多分、何か秘密のグッズを購入し、身につけているのでしょうね。
P.N:センチメンタルさん(男性)
中学三年生の頃の話です。わたしには当時、中学二年生の頃から付き合ってる彼氏がいました。そんなある日、彼と映画を観に行く事になりました。そこで事件は起きたのです。映画は終盤の終盤。その時見ていた映画は恋愛物の映画で、丁度主人公がヒロインとキスをするシーンでした。それが良い雰囲気だと思ったのでしょう。彼はそこで、キスをしようと隣の席から身を乗り出して来たのです。わたしも(この状況で断るのもアレだなあ)と思い、キスをしようと身を乗り出し唇を合わせた瞬間、『カチーンッ!』と言う音が、劇場に響き渡りました。状況が掴めず、なんの音だろう? と目を開けると、そこには口から血を流した彼が居ました。なんと、勢い余って身を乗り出し過ぎた彼の歯と私の歯がぶつかり合ってしまったのです。私自身にはあまりダメージが無かったのですが、彼は口から血をダラダラ流しながら劇場を出て行きました。今となっては、良い思い出です。
P.N:ippiiさん(女性)
今回はデートのメモリーということで、たまにふと思い出してしまうメモリーがあったのでお送りしました。小学6年生の時、よく一緒に遊ぶ同じクラスの男の子とお付き合いをすることになりました。ですが、周りからの冷やかしがすごく、お互い照れてしまい付き合ってから喋る事も近づく事も出来なくなってしまいました。二人きりになろうにも、金銭的にも時間的にも余裕がなく遠出はできず…。かといって近場だと友達に会う可能性がある為デートらしいデートができませんでした。そんな中、唯一二人きりになれたのが"かくれんぼ"でした。放課後友達たちとかくれんぼするときは、みんなには内緒で毎回こっそり二人で隠れるようになり、見つかりそうになるまで会話したり、しりとりをして楽しく過ごしていました。最初は気恥ずかしく三人分は間が開いた状態でしたが、回を重ねるにつれ二人分、一人分、こぶし一個分と距離が縮まり…。そして彼からそっと手をつないできてくれました。お互い顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまいましたが、とてもドキドキして温かい気持ちになったのをよく覚えています。デートとはいえないのかもしれませんが、当時の私にとっては精いっぱいの内緒のデートのメモリーです。
P.N:のりまるさん(男性)
私は、高校1年の春休み前に彼女が出来ました。その彼女とは高校に入学した時に一目惚れし、ずっと思いを寄せていた方でした。初デートで隣町の映画館に行こうと決め、春休みの初日に初デートしました。緊張で頭が回らず、会話が続かないながらも、映画を見て、食事を済ませて、ショッピングした後、家に帰ろうとしたのですが、お金が尽きてしまい、電車にもタクシーにも乗れなくなってしまいました。どうすることも出来なくて、隣町の彼女の家まで歩いて帰ることになりました。帰り道では、自分の情けなさと彼女への申し訳ない気持ちでいっぱいになり、雪の降り積もる道をただ「寒いね…」と問いかけ続けて、30分をかけて帰りました。そんな情けない私も、再来月にその彼女と入籍する事になり、今では笑い話となっています。