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待機児童問題を考える① ~保育園基礎知識「認可」「無認可」の違い~
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待機児童問題を考える① ~保育園基礎知識「認可」「無認可」の違い~

2012-10-18 18:40

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    「保活」という言葉をご存知でしょうか?「就活」や「婚活」に続いて登場してきた言葉で、子供を保育所に入れる為に保護者が行う活動のことを言うそうです。
    本来、自治体は家庭で保育できない子供を保育しなければいけない義務があるそうなのですが、育児休業制度の普及や近年の経済情勢の悪化などを背景に出産後も働く女性が増える等、保育所の需要は高まり、特に都市部では保育所の入所希望者が定員を上回り、入所できない待機児童が多数存在してしまいます。このため、入所選考の際に有利になるように就労条件を変更したり、入所しやすい保育所の近くに引っ越ししたりする等の涙ぐましい努力をしている保護者が本当に多いのです。
    これから何回かに渡り、増え続ける待機児童問題を考えていきたいと思います。まずは保育園の基礎知識を身につけたいと思います。

    【関連記事】 乳幼児からの英語教育して良いこと・悪いこと

    認可?無認可?ってどう違う?

    まず、子供を預けようとする場合、保育園か?幼稚園か?で悩まれる事もあるかと思いますが、この2つの違いについては以前に書いた記事をご覧ください。(⇒保育園vs幼稚園!どちらにいれたらいいの?!)
    ここでは保育園に預けると決めた場合のお話です。いざ、保育園を探す時に、「認可保育園」と「無認可(認可外)保育園」という言葉を聞いた事があるかと思います。
    「認可」というのは設備や保育士の人数等、国が定めた認可基準を通っているということ。認可園には公立、私立とありますが、どちらも国や自治体の助成をうけているので比較的ゆとりのある運営ができるようになっています。
    これに対して「無認可(認可外)」とは簡単に言えば「その他」で玉石混合。小規模なだけで認可と変わらない(園によっては認可以上)保育をおこなっている園もあれば、職員が少なすぎて事故を起こしたような園も存在します。
    また、無認可の中に、東京都独自の制度として「認証園」というものがあります。地価が高く、低年齢児の待機児数の多い都市部の事情に合わせて、「国の認可」より多少緩和された保育基準が設定されています。その基準を満たすものに東京都と市区町村が補助を行うというものです。

    認可園と無認可園の違いは様々ありますが、まずは入園申し込み方法です。
    認可園の場合は入園は市町村や区が一括管理し、必要度の高い人から優先的に入園できるようになっています。もちろん、空きがあればの話ですが。
    無認可園の入園は園に直接申し込みます。認可園のように預ける理由については特に問われません。週に1日でも、働いていなくても(園によりますが)預けることは可能です。
    そして大切な保育料も違います。認可園の場合、保育料は各自治体が決定し、世帯収入によって計算されます。無料から高くても6万円位までのところが多いようです。無認可園の場合、保育料は収入に関係なく一定額で、園が自由に設定できます。認証保育園では上限が8万円と決まっていますが、公的補助がない、独立の園では10~15万円と高額な保育料を設定している園も存在します。


    認可園だけが良い保育園とは限らない

    保育園を決める際、一般的には認可園に申し込まれる方が多いと思います。しかし、待機児童問題により、入る事ができない方は多く、無認可園を検討せざるをえない状況に陥るかもしれません。
    無認可保育園の中には、無認可園ならではの柔軟で個性的なサービスを行っている所や、少人数ならではのアットホームな、評判や実績の高い園も数多く存在します。事実、「そういった園の方が子供にあっていた」という声を耳にします。認可、無認可に関わらず、自分の足で、目で、確かめてみることがなによりも大事な事です。

    認可保育園に一番入りやすいといわれている新年度4月入園の申し込み書の配布は10~11月にかけて行っている自治体が多いようですので、日々アンテナをはり、情報をキャッチし、乗り遅れないようにすることが必須です。次回は無認可保育園にスポットを当てて、様々な形態のサービスを紹介していきます。

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