この不況下、ひとつの会社にずっと勤め続けられる人のほうがきっと稀なのではないでしょうか?
就職活動、転職、いずれにせよ、面接というものを避けて通ることはできません。ただでさえ、初対面の人と話すのは苦手なのに、面接という“選別される側”ともなれば、緊張してしまうのも当然。だからこそ、緊張を少しでも軽くして、自信を持って面接に望めるスキルはとっても大切です。
そのヒントを、イギリスの心理学者サラ・ロゼンスラー先生から学んでみましょう。10年以上のコーチング経験から引き出された教訓は、どれも説得力のあるものばかりです。
相手に知って欲しい、自分の“資質”をはっきりさせよう。
面接という限られた時間のなかで、あなたのよさを知ってもらうには、ポイントを抑えておくことが大事。そのためにもまず、相手に知って欲しい自分の“資質”をいくつか絞っておき、それを効果的に伝える方法を考えておきましょう。
例)あなたがもっともアピールしたい資質は?
堂々とした振る舞い?接客に向いた笑顔?長時間残業にも耐えられるタフさ?
(資格、経験などは書類でアピールできます、それよりもっとフォーカスしたいのは、あなた自身のもっている人間的な資質です。)
面接でも会話が一方通行にならないよう、気の利いた質問をあらかじめリサーチしておく。
面接の場で、面接官から一方的に質問され、それに応じるばかりでは、あまりリラックスできません。会話が双方向になるよう、あなたからも気の利いた質問を投げかけられるよう前もって考えておきましょう。他の候補者も考えつくようなありきたりな質問では、インパクトも小さい。会社のサイトをよく見て研究したり、実際にその会社で働いている人の意見をきいておくなど、リサーチしておくことが肝心です。
ボディランゲージも、雄弁にあなたを物語っている!
面接の場で評価されるのは、たんにあなたの発した言葉だけではありません。あなたのボディランゲージ、視線の合わせ方、ジェスチャーや姿勢までもが、みられています。これまでの素晴らしい経歴を口で説明していても、視線がおどおどと定まっていなければ、説得力にも欠けるでしょう。ですから、非言語コミュニケーションの要素もけっしておろそかにしないように。
・座っているときは背筋を伸ばして。ただし、前のめりの姿勢にならないよう気をつけましょう。
・面接中はよけいな身動きはしないこと。そわそわしていたり、視線が定まっていなかったりすると、“自信のない人”と判断されてしまいます。
・話をするときは、相手の目をよく見るように。凝視する必要はありませんが、相手の目線を避けるようなことは止めましょう。
緊張のあまり、話しすぎてしまうのはNG!
よく、緊張のあまり面接の場で、長々と喋りだしてしまう人もいますが、これもかえってマイナスの印象しか与えません。時として、返事は短いもので十分というケースもままあります。
もし、質問に対する答えが長くなってしまいそうな場合は、「ポイントは、○個あります。ひとつめは、、」というように、答えがどの程度の長さになるか、聞き手が想像できるような話し方を心がけましょう。
また、予行練習の一環として、想定質問に答える自分の様子を、ビデオで撮ってみるのもいいでしょう。人は、自分の振る舞いや話し方に意外なほど鈍感。客観的に自分の姿を分析するために、ビデオに撮ってみることは、とても有効です。姿勢、声のトーン、目線の定め方、ポイントを絞って、自分の直すべきクセをよく把握してみましょう。
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