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2024年11月7日(木)の第54回でお披露目する「2年B組!あまた学園」ミニ朗読劇の台本を、配信に先駆けて大公開!
「あまた学園」メインカップリングである東条 光(CV.寺島惇太)×西宮 誠(CV.安田陸矢)のハイライトシーンを、原作者である葉山オーナーが執筆した渾身の台本になります!
ぜひこちらの台本を片手に、21時からの生配信をお楽しみください♪
あまた学園ストーリー『西宮と東条』ハイライトシーン
【受】東条 光(CV.寺島惇太)/【攻】西宮 誠(CV.安田陸矢)
「あまた学園」メインカップリングである東条 光(CV.寺島惇太)×西宮 誠(CV.安田陸矢)のハイライトシーンを、原作者である葉山オーナーが執筆した渾身の台本になります!
ぜひこちらの台本を片手に、21時からの生配信をお楽しみください♪
あまた学園ストーリー『西宮と東条』ハイライトシーン
【受】東条 光(CV.寺島惇太)/【攻】西宮 誠(CV.安田陸矢)
〈あまた学園内、廊下〉
〔相手を傷つけることを恐れ、西宮の好意に対し逃げの姿勢の東条。
この日東条は、我慢できずに西宮を振り切ろうと廊下へ飛び出すが、
西宮は追ってくる。〕
西宮 「――待って、東条」
東条 「…………ッ。」(追ってくる西宮に対しストレスを感じている)
西宮 「東条、俺はふざけてなんかないよ」
東条 「うるさい」
西宮 「いいから、ちゃんと聞いて。(東条に追いつき、腕を掴む)」
〔東条へ真剣な思いを伝えようと、優しく言い含める西宮〕
西宮 「俺は東条のことが好きだよ。大好き」
東条 「だから僕は……ッ!」
〔反発しようとしていた東条の心が、西宮に握られた手から少しずつ
柔く溶けていく。諦めにも似た心の隙間から本音を吐露する東条。〕
東条 「僕は…………、こわいんだ。」
東条 「僕は、西宮の言う『好き』が分からない。
西宮みたいに人を好きになれない。きっとそれは甘えだから……。
僕が寂しいだけの、独りよがりだから」
西宮 「そんなことない」
東条 「ある。友達も恋人も、家族だって。寄りかかっていいのは、
ちゃんと、相手を想える人だけだ」
〔まるで自分に言い聞かせるように、尚も言葉を続ける東条〕
東条 「寂しいから友達を作ろうとした。寂しいから好きになろうとした。
寂しいから、独りは……嫌だ。
僕は、人を好きになれない。誰かを想えない。
西宮を大切にする資格なんか、無いんだよ……」
〔堪らず東条を抱き寄せる西宮。
初めて東条の本音を聞き、驚きと喜びと庇護欲のようなものがないまぜになる。〕
西宮 「そんなことない、そんなことないよ…!」
西宮 「ねぇ東条。俺と東条が初めて会った日のこと覚えてる?」
東条 「え?」
西宮 「あの日は俺の人生でいっちばんカッコ悪かった日!
そんで、あの時俺は、孤独だった」
東条 「西宮が……?」
西宮 「中学くらいかなぁ。そのあたりからなんか、家にも学校にも
居場所が無い気がして。
そのままズルズル荒れてってさ、気付いたら独りになってた。
もうどうでもいいやーって時にめんどくさい奴に絡まれて、
碌に抵抗しなかったら、しっかりボコられちゃった」
西宮 「で、そんな俺の前に現れたのが東条!
ね。なんであの時、俺を助けてくれたの?」
〔東条は目を逸らし、気まずそうに呟く〕
東条 「それは……、同じ制服だと思ったし、
なんとなく……目が合った気が、したから」
西宮 「俺はね、東条。その『なんとなく』に救われたんだよ」
西宮 「東条は優しいよ。ちゃんと誰かを想えるし、行動できる。
俺はあの日……、東条の手を握ったその瞬間から、
独りじゃなくなったんだよ」
〔温かな西宮の言葉に心を許しそうになる東条。逃げるようにしゃがみ込み、
なけなしの抵抗を示す東条〕
東条 「……わからない。難しいよ、お前が言ってることは」
西宮 「えぇー?東条、あんなに頭良いのにー?」
東条 「うるさい。」
〔うずくまる東条の隣に腰を下ろし、控えめに寄り添う西宮〕
西宮 「ゆっくりでいいから、俺のこともっと知ってってよ。
これからは俺が、東条を独りになんかさせないから」
終
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葉山翔太Official Channel ~喫茶あまた~
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