春一番が吹き寒さも幾分和らいできましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は、先日から鼻がむずむず、目がかゆいなど、どうも今年から花粉症を発症したようです。今や4人に1人は花粉症だといわれますが、しっかりと対策を講じ花粉の時期を乗り越えたいと思います。

さて、第193通常国会が始まり、国会では連日、予算委員会をはじめ各委員会が開かれています。また、トランプ大統領と安倍首相の日米首脳会談も大成功に終わり、日米同盟の絆は更に強く、安定したものになると確信できました。安倍政権の支持率はG7各国の中でもトップクラスであり、世界を見渡してみても、これほど安定した政権はありません。だからこそ、今が中長期的な課題に大胆にメスを入れるチャンスなのです。

戦後の日本を振り返って、私たちが努力して得たものは、経済成長×長寿です。そして、これから取り組むべきは、高齢化、そして人口減少過程でも豊かで安心できる社会の実現です。私が2000年の初当選以来、特にICT政策にこだわってきたのは、ICTの利活用なしに、それらの問題を克服するのは不可能だと考えているからです。こらからは、人間を中心に据えたICT政策を推進することこそが私の使命だと考えています。

第4次産業革命と言われるほど、デジタル化とグローバル化のインパクトは大きく、社会や産業を大きく変化させています。もはやインターネットに関係しないビジネスは存在しません。一方、インターネット前提社会の中で、今までの日本の法律が新しい時代にマッチしなくなってきたのも事実です。そこを時代に合った法律に変えていくのが本来の政治家の役割であり、与野党の対立軸ばかりを喧伝するのが政治家の仕事ではありません。そこで、自民、公明、民新、維新の超党派で組織する「デジタル・ソサエティ推進議員連盟」を設立し、初代会長に就任しました。未来を見据えたICT政策に与党も野党もありません。協力すべきは協力し積極的な議員立法で政策を前に進めたいと思います。

「許可求めるより、やって謝る方が良い」。これは、グーグルXの総括責任者であるアストロテラー博士が、IT戦略特命委員会で、同社の社風を説明した際の言葉です。「まずやってみる」という企業の意識、「やらせてみる」という政治・行政の意識が、重要な時代となっています。高度成長期の時代、かつて日本がそうであったように、チャレンジ精神、スピード感を持ちながらも多様性を帯びた社会へと変革できるよう、今国会も緊張感をもって臨みたいと思います。