謹んで新春のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。まずは、この一年が皆様にとりまして健康に恵まれた良き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。


「日本を、取り戻す。」自民党は国民の皆様にそうお約束し、政権に復帰しました。あれから早1年が経ちます。安倍内閣の登場は、長く続いたわが国の閉塞的なムードを一変させました。「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」という3つの政策を「アベノミクスの三本の矢」として強力に推進。その効果もあり、為替相場は円安基調になり、実質GDPが4四半期連続でプラス成長となり、企業収益に大幅な改善が見られるなど、日本経済は着実に回復しています。しかし、景気回復の実感が中小企業や地域経済にまで浸透しているかと言われれば、未だ不十分と言わざるを得ません。また、業種ごとの業況にはばらつきが見られるなど、デフレからの完全脱却は道半ばなのです。


日本の経済復興を支えるのは創意あふれる民間企業です。経済成長につながる施策を果断に実行していくことで強い経済を取り戻し、消費税率の引き上げによる反動減を緩和して景気の下振れリスクに対応するとともに、企業の積極的な投資行動を促し、地域経済を活性化するための措置を講じます。そして、企業が賃上げに乗り出し家計が潤う事で、更なる消費拡大と企業業績の改善を生み出すように、日本経済の成長力を底上げし、持続的な成長軌道につなげるよう政策を総動員して参ります。


最後になりましたが、皆様のご支援で政権に復帰できた自民党は、常に国民の声を真摯に受け止める政党でなくてはなりません。同時に「決められる政治」を、責任を持って進めて行かなければなりません。これからも安心して政権を任せていただけるよう、謙虚で丁寧な政治姿勢と強い覚悟をもって「新たな挑戦」に挑んで参ります。年頭にあたり、皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。