「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」
日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!
『実 話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義 責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。編集長の久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。(毎週金曜日に はその週のまとめ記事を配信)
「僕たちは何も知らされていない」
2013年7月の福島第一原発作業員たちの真実
福島第一原発事故は、いまだ廃炉のメドも立たず、むしろ再稼働に向けて活発な自由民主党が参議院選に圧勝した。ところで僕も含めて、ニュースを忘れがちであるが参院選の前にこのような記事が掲載されていた事を憶えておいでだろうか。
福島第1原発、3号機から湯気 放射線量に変化なし
2013/7/18 13:42
東京電力は18日、福島第1原発3号機の原子炉建屋5階部分で午前8時20分ごろ、湯気のようなものが出ているのを、監視カメラで確認したと発表した。午後0時半の時点でも出続けているという。湯気のようなものが確認されたのは5階の中央付近で、格納容器のほぼ真上に当たる。
東電によると、3号機の原子炉への注水や使用済み核燃料プールの冷却は継続しており、周辺のモニタリングポストで計測される放射線量に目立った変化はない。
湯気のようなものが確認された付近には、原子炉の定期検査などの際に機材を一時的に貯蔵しておくプールがある。18日午前5時の時点で格納容器の温度は約38度。東電はプールにたまった雨水などで湯気が出た可能性もあるとみている。
3号機の原子炉建屋は2011年3月14日に水素爆発した。建屋上部の放射線量が高く、人が近づけないため、遠隔操作の重機でがれきの撤去を続けている。〔共同〕
僕が気になったのは、最後の「人が近づけないため」という文言である。
「あれ? そうだったか」
時々、報道では「●号機は放射線が高く人が入れない」というものがあるが、実は作業員たちは建屋に入っている場合がある。現地の作業員と連絡を取ってみると、報道と現場の微妙な違いが分かってくる。
そこで、この場合も本当かな、と疑問に感じた次第だ。僕は1F(福島第一原発の略)に作業員に、この猛暑の中、タイベックとマスクをつけて、汗だらけになっている事に引け目を感じなからも、メール送ってみた。
「こういった報道がされているけど、知っていた?」と。
すると案外早く、意外なメールが返ってきた。
「最近は一号機から四号機の中の仕事をしています。湯気の話はテレビとかで知りました。東電の話は信じられないです。何の説明もなかったです」と。
私信に近いので、文面を少し変えてあるが、要するに報道と違うのは「人が入っている」という事だ。
そして、現場の作業員には湯気が出ている事など知らされていないという事だ。この体質は事故直後から変わっていない。
全て、東電のせいにする訳ではないが、