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「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」

日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!
『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義 責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。編集長の久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。(毎週金曜日に はその週のまとめ記事を配信)


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新社会人のみなさんへ
「出版業界の二つの謎」

 出版業界というと、特別なイメージをもたれる方もいらっしゃるかも知れない。しかし、基本は普通の会社員であるし、そうあるべきだと思う。礼儀とかマナーとか電話の応対、タクシーや居酒屋などでは上司やお客さんをどちらに座らせるか、名刺交換の仕方などを指す。

 とは言え、一風変わった人間が多いのも事実のような気もする。たぶんそれは、原稿や印刷所の締め切りなどに追われ、日々のスケジュールが立てにくい、通常に日常生活が送りにくいといった事に起因すると思う。
 
が、変わった人なら、恐らくメーカー等のいわゆる一般企業にもたくさんいるはずだと想像する。僕は、大卒後は広告営業とはいえ一応、マスコミ関連だったので、「一般企業」に勤めた事がないため、あくまで想像である。

 因みに大学三年(因みに法政大です)の時、亡父から「お前は●●に興味ないか」と言われた事がある。●●は超大企業の名前。そこにコネクションがあるのだという。亡父は堅実な人だったので、僕が現在編集者になっていると知ったら天国で怒るかも知れない(非常に気の短い人で、僕もその遺伝子を受け継いでいるから短気なのだと思うが)。ただ、一度くらい、そういった「一般企業」、それも大企業の雰囲気だけでも味わってみたかったとも思う。上司は、総務は、経理は、どうなっているのだろう、という「未知なるものへの興味」からである。大企業志向といったようなものではない。

 出版業界に入って、日々が経つが、今さら、出版業界の「ある慣習」のようなものに気付いた。慣習かどうかも分からない。僕が見逃していただけかも知れない。これは、選択出版に入社した時に気になったのだが、そのまま見過ごしていた。

 今まで、打ち合わせというと、編集者の僕が喫茶店代をお支払いして、その後、途中までライターと帰るか、それとも喫茶店の入口で「では、また」という感じであった。

 選択出版は新聞記者の方も多く書いている。政治、企業、国際、社会問題に特化した会員制の雑誌だ。僕らは、新聞記者の方に原稿を依頼するのだが、打ち合わせ場所はホテルのラウンジが多かった。
その時、不思議に思ったのだが、会計を支払う時、そのまま「では」と、スッと帰るのである。これを失礼と言っているのではない。新聞記者は、そういう慣習があるのだろうかと違和感を抱いた次第。
「雑誌記者もそうだっけ」と、思い出してみるのだが、あまりそういった経験はない。一般企業もそうなのだろうか。あるいは、一般企業でも大企業がそうなのだろうか。新聞記者の習性なのだろうか。経済評論家といった人たちも同様である。喫茶店代支払う時、会計の場所ですっと、お辞儀をして立ち去る。

 僕の場合、雑誌畑なので会計の際も、ずっと編集者の支払いを待つのだがどっちがいいのか、未だに迷う場合がある。今日も某出版社の編集者氏と打ち合わせを喫茶店でしたのだが、今回は僕が原稿を依頼された側なのでお茶代は支払って頂いた。その時は、レジ横で待機していたのだが。一般企業らしき人の打ち合わせは、傍から見ていると会計の時も、打ち合わせした側もされた側も、待っているという感じだ。

 もう一つある。名刺交換だ。