「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」
日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!
『実 話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義 責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。編集長の久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。(毎週金曜日に はその週のまとめ記事を配信)
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本橋信宏寄稿記事今週の裏流行語大賞⑥「サイコパス」
PC遠隔操作事件を受けて
パソコン遠隔操作事件によって、「サイコパス」という言葉が久方ぶりにメディアに踊った。
この言葉、ここしばらくの間、取り扱い注意になっていたものだ。
サイコパスとは”反社会性人格障害”という意味である。
心を扱う用語は、差別を引き起こしかねないので、たとえば、精神分裂病という専門用語は統合失調症という用語に取って代わられることになった。「分裂」という言葉のもつマイナスイメージが、人々に不安を与えることが変更の理由であろう。たしかに心が分裂するのではなく統合できなくなる、というほうがこの病の実態に近い。
サイコパスもまた安易に使うと差別を引き起こしかねない、というメディア側の判断で、発言や記述においてしばしば自粛されてきた。
日本を代表するある著名作家のエッセイで、「*****」という伏せ字があったが、これも実は「サイコパス」という言葉をおそらくは編集部で自主規制したのだろう。
パソコン遠隔操作事件で無罪主張していた片山祐輔被告が「おそらく真犯人はサイコパスでは」と発言していたことで、一時的にメディアが解禁した形になった。
あちこちで爆破予告、殺人宣言をした件で4名の逮捕者が出て、そのうち2人が無実なのに、取り調べの過程において”自白”してしまった。今回の事件はえん罪問題を声高に叫ぶジャーナリスト、メディアにとって、えん罪の怖さを訴える格好の事例となった。
やっと逮捕された片山祐輔被告は、獄中から無実を訴え、釈放されてからも、真犯人サイコパス説を主張してきた。
片山被告の公判中に真犯人と名乗る人物からメディアにメールが来たことで、片山被告もまた誤認逮捕の被害者かとジャーナリスト、メディアが騒ぎ出した。
片山被告を弁護する佐藤博史弁護士もまた、彼は絶対にやっていない、と断言していた。
ところがーー
警視庁捜査員が5月15日夕、片山被告が荒川河川敷で何かを埋めている様子を確認し、現場からスマートフォンを発見、真犯人とされる同じメールが送信されていることが判明した。スマホから片山被告のDNA型も検出され、メールが自作自演と確定した。
それでも弁護士は、真犯人によってハメられた可能性があると主張していた。またあるジャーナリストは、河川敷にスマホを埋めたというが、実は警察関係者が埋めたのではという警察工作説を主張しだした。
果たして真犯人はーー。
何度呼び出しても来ない片山被告が実は真犯人だった。
弁護士に彼が言ったサイコパスという定義ーー「平気で嘘をつける人間」は、サイコパスという意味を見事に解析している。
この世には、平気で嘘をつける人間が存在する。彼らにとって、人前で嘘をつくことは、なんの痛痒も感じず、むしろ快感ですらある。