「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」
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ドローン少年こと「ノエル」
「任意信仰」が強すぎた「少年」の失敗
僕は生放送を見ていないので、動画を見た限りでの感想。見た動画は、公園で補導され警察車両に乗り込まされるシーン。有楽町駅で警察官に取り囲まれるシーン。それと、家で母親と妹か姉と激高して口論しているシーン。それとダンス教室を映して(?)いたら、そこから警察に通報が行き、任意で事情取されているシーンだ。
ノエルって誰?という人の為に簡単に説明しておくと、15歳の無職少年で鼻マスクにメガネといういかにも漫画に出てくる「オタク」然とした子供である。子供という表現ってどうなの?という方もいらっしゃるだろうが、未成年だからやはり子供である。
首相官邸でドローンを墜落させた事件が世の中を賑わせたがそれに便乗したノエルは長野・善光寺にドローンを飛ばし、墜落させてしまったり、配信中に「東京・三社祭でまたドローンを飛ばす」的なことを言ったり、当局を挑発するような事をかなり発言していた。
初めて僕がノエルという名前を聞いたのは川崎市中学生殺人事件の加害者宅前で配信をしていたという報道を聞いたからだった。週刊誌の記者から「ノエル」という名前が出ていた。
彼の言動を見ていて気になるのが、警察官に任意で事情聴取を求められると「任意ですよね、お断りします」とオウムのように繰り返す点だ。確かに、任意は断れる。しかし、厳密には捜査には協力するのが市民の「一般常識」だ。
ここで、警察官と我々の攻防になる。警察官も人間だ。強い口調、横柄な態度で接してくる事もある。そういう場合は、こちらも依怙地になり「任意だから拒否します」と断るであろう。また、ネットでも「任意は断って良い」という体験談などが散見される。僕も実は、結構任意で事情聴取されている。学生時代はチーマーみたいな恰好をしており、渋谷の街を歩いていたら前からきた制服の巡査に呼びとめられ「近くで強盗事件が発生したんだけど、君の服装にそっくりなんだよね」と言われ任意で事情聴取された。もちろん、僕は全然関係ないので強盗事件が起こった時間、違う場所にいた事を説明したら解放された。
編集者になってからも、会社に所轄の刑事がアポなしで訪ねてきて、「この記事はどういう意味だ」といった任意の事情聴取を受けてきた。強硬な姿勢で断るのも手だろう。しかし、その場合こちらが、確固たる信念で断った場合、警察への印象が悪くなった事態の事も覚悟して断らなければいけないと思う。
ノエル少年のように、ネットに浮遊している「任意だから断っても良い」というあくまでも建前論を鵜呑みにすると、今回の逮捕のようにトンデモない結末になってしまう。任意の断り方は、人それぞれであって実践に基づいたものでないと実は危険である。
確かに理不尽な任意もある。僕も新宿区内の路上で車を止められて、車内を調べられた時は一時間近く抵抗した。勿論何も出てこなかった。自動車警ら隊による取り調べだったので、車内に違法ドラッグでも隠しもっているとでも疑われたのだろう。財布の中まで調べられた。テレビの「警察24時」的な内容である。「警察24時」的な番組のファンもいらっしゃるだろうから言っておくが、テレビで放送されうるのはごく一部で、大体が僕のように何もないのにとりあえず点数を稼ぐ為に自動車を止めている可能性もある事を示唆しておく。と言っても昨今の視聴者は賢明な人が多いので、そのような事を言わなくても織り込み済みで試聴しているのだろうが。
さて、ノエル少年だがまず、ネットの浅い知識を鵜呑みにした事が「失敗」の要因の一つ。