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* 堀潤のテレビでは言えない話 vol.12 *
~「独立系民主主義の可能性」の巻~
発行:8bitNews 2013.6.19 (毎週1回発行)
http://www.facebook.com/8bitNews.HORIJUN
http://twitter.com/8bit_HORIJUN
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今朝、シンガポールから戻ってきました。
ホリエモンこと堀江貴文さんのニコ生「裏コズミック論だん」の司会と現地ベンチャー企業の取材を兼ねての弾丸ツアーでしたが、3年ぶりのシンガポールに、実に興味深い変化を感じました。前回はまさに新興国バブルの真っただ中。街は建設ラッシュで、船の形をした巨大なプール付きのラウンジが3つのビルの屋上に横たわるマリーナベイサンズホテルがシンガポール繁栄の象徴のように取り上げられていた頃です。携帯電話会社のCMでSMAPとともに出ていましたよね。
あれから3年。街は少し静かになっていました。半導体をはじめとした日本メーカーの事業所は周辺アジア諸国にシフトし、企業の入れ替えが起きていました。かわりに今シンガポールで元気なのは、若手ベンチャー企業の経営者たち。リーマンショックの打撃を経て再起をはかろうと、この2年間で次々と様々な業種の若い日本企業がここシンガポールで起業しているとか。シンガポールには、海外企業が100%子会社をつくることができる優遇策があります。
シンガポール取材は、次回のプロマガで報告いたしますね! ぜひご期待ください。
そしていま、8bitNewsはリニューアルに向けてクラウドファンディングで資金集めを始めています。
http://shootingstar.jp/projects/14
シューティングスターという、寄付サイト大手のJust Givingが新たに立ち上げたサイトです。
これまでの1年の運用実績で見えてきた課題などを解決し、あたらしくジャーナリスト向けのクラウドファンディング機能を導入したり、発信者の育成につながる教育プログラムを実践したり、一人一人が手元のスマホから社会にもっともっとメッセージを発信できるよう、貢献したいと思っています。
60日間で300万円を達成できるのか、是非皆さんも注目して頂けたらと思っています。
ご支援頂ける場合はぜひ!
堀から金額に応じてギフトをお送りさせて頂く仕組みになっています!
ではでは、
今号のコンテンツはこちらです!↓
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├○ 堀潤のテレビでは言えない話 vol.12:2013.6.19
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├○ 01.【堀潤のフリーランス的一週間】
├○ 第3回 独立系資本主義の夜明け
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├○ 02.【ルポルタージュ】
├○ マスメディアが報じない本当の○○
├○ 第12回 「民主党元閣僚議員が吐露する“私たちの失敗と反省”」
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├○ 03.【メディア批評】
├○ そうだ!ニュースを語ろう
├○ 第12回「元日経新聞記者・牧野洋氏 原発報道とメディアの裏側」
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├○ 04.【ルポルタージュ】
├○ 次世代メディアへの創造力+α
├○ 第10回 「3Dプリンターがひき起こす産業革命」
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├○ 05.【告知】今週のスケジュール& お知らせ
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▼前回「Vol.11」へのリンクはこちらです。
[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar258007
未読の方は併せてお楽しみ下さい。
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┗■ 01.【活動日記】堀潤のフリーランス的一週間
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このコーナーでは堀の1週間をSNSの発信から深堀り。
NPO法人代表として、そしてジャーナリストとしての堀の1週間からのルポルタージュ。
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独立系資本主義の夜明け
【6月12日(水)】
寄付サイト大手のジャストギビングが、新たなクラウドファンディングサイトをローンチ「Shooting Star」。8bitNewsは彼らとの協業で、ジャーナリストのためのクラウドファンディング立ち上げに向けてプロジェクト始動です。 http://shootingstar.jp/
われわれは「効率性の経済」から「創造性の経済」へと移動する必要がある――。
ダナ・キャランやマーク・ジェイコブズなど著名なデザイナーを輩出してきたことで知られる米国ニューヨーク市のパーソンズ美術大学教授ブルース・ナバーム氏の言葉だ。彼は、近著「Creative Intelligence」の中で、巨大な資本によって管理され、効率性を追求することで成り立ってきたこれまでの経済システムの中ではイノベーションは起こりにくいと指摘。そうした中、今、世界各地で潮流となりつつあるのがIndie Capitalism、独立系資本主義だと語る。
独立系資本主義。つまり、これまで資本や市場の存在が前提だった経済活動から独立し、個人が単独で資金を集め、作品や製品、サービスなどを資金提供者に直接供給する資本主義の姿を指している。ナバーム氏は、インターネットを使った少額出資サービス、クラウドファンディングの成長が独立系資本主義の拡大を後押ししている、と語る。
クラウドファンディングとは、インターネットを使った寄付や投資のサービスで、アメリカを中心に数年前から世界各地で急速に広がっている。
例えば、ある個人が「腕時計型のスマートフォンを開発したいので、制作費用として500万円を集めたい」と完成品のデザインや事業計画をインターネット上で公開する。それを見た賛同者が「ぜひ実現させて欲しい」と、クレジットカードや電子マネーで1万円や10万円といった額を直接本人に支払うというもの。こうしたクラウドファンディングによって資金を集める場を提供するインターネットサイトが今、増えている。
実際米国では、会社を立ち上げて間もない20代の経営者が腕時計型スマートフォンのアイデアを発表し、28時間以内に1億円以上の資金を集めて話題を呼んだ。製品は今、世界市場で販売されている。米国の調査会社massolutionによると、世界のクラウドファンディング市場は2012年は27億ドル(約2700億円)だったのに対し、2013年は51億ドル(約5100億円)まで成長すると見込んでいる。
アジアなどの新興国でも、個人やベンチャー企業がクラウドファンディングで資金を調達するケースが増えており、新たなイノベーションを生んでいる。
独立系資本主義の成長は、世界の産業構造に小さな変革を起こしている。
【6月13日(木)】
http://Change.org ハリス鈴木絵美さん、アメリカ、韓国、日本のメディアを渡り歩いてきた黄知恵さんとミーティング。個人のアクションをどうムーブメントまで繋げるか意見した。 https://pic.twitter.com/C4DAsRcZq7
個人の力で社会を変える。
米国で始まったムーブメント、Change.org。インターネット上での署名集めサイトだ。国や政府、自治体、企業が実行しようとする政策や規制、サービスに対して異を唱えたい市民がインターネット上で署名を集、めオープンな場で意思表示をするためのサイトだ。
ソーシャルネットワークを使って呼びかけが拡散され、短期間に何十万という人々の署名を集め、実際に規制を撤廃させるなどの実行力を伴ってきた。世界196カ国で約2500万人が利用しているという。2007年にスタート、日本でもこれまで、インターネットを使った選挙運動の解禁や私立大学の休学費用の減額などを実現する呼び水となってきた。日本版のディレクターとして活躍するのがハリス鈴木絵美さん。ランチをしながら話を聞いた。
「民主主義は、過程が大事。オープンな場で議論し、それぞれの意思を確かめあい、そして実行する」
Change.orgは、そうした過程にうまく参加するための練習の場になれば良い、と彼女は語る。筆者も彼女の意見に賛同する。多数決による結果ばかりが注目され、その間に熟議を進める機会が日本では圧倒的に少ない。それぞれの日常でしっかりと自分の意見を表明し、それに対してポジティブな観点から建設的な議論を行う文化が日本にももっと根付けば良い。そういう思いから市民参加型のニュースメディアを立ち上げたいと思い、NHKを退職したほどだ。個人の発信力が実行力を伴う時代になった。私たち一人一人の意思や発言、行動力が未来を変える。
【6月15日(土)】
「伝統とはその時代の革新の連続で成り立っている」島田さんの言葉は、かつて取材した備前焼の人間国宝伊勢崎淳さんの言葉に重なる。「伝統を壊そうと挑戦する職人の技が伝統をうみだす」。 @ 伊右衛門サロン… http://instagram.com/p/amRvgKNgn2/
京都を訪ねた。海外向けの文化発信や日本と欧米、アジアを結ぶ共同プロジェクトの呼びかけを事業にしている島田昭彦さんに話を聞いた。グローバルな視点から、いかに技術を持った個人と個人を結びつけ、化学反応を起こしながら新たなサービスをつくることができるかが今、日本に問われているスタンスだと話す。京都の伝統は、時代時代の職人が革新への挑戦を続けて人々を巻き込んでいった連続に過ぎない、と島田さんは話す。
そうだ。僕たちも、新しいことができないか。挑戦してみよう。
講演や講師の依頼なども受け付けています
→hori@8bitnews.org までぜひ!
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┗■ 02.【ルポルタージュ】
マスメディアが報じない本当の◎◎
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「テレビでは言えない話」というタイトル通り、「テレビでは扱いづらい」
という理由でなかなか放送されない話題もたくさんある。
国家や大企業を敵にまわしがちなテーマについては、局側の判断で
ニュアンスが弱められたり、企画そのものが採用されなかったりする場合もある。
このコーナーでは、そうしたマスメディアが報じない現場の実態をルポ。
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第12回
「民主党元閣僚が吐露する“私たちの失敗と反省”」
民主党で閣僚を経験した蓮舫議員に長妻議員、馬淵議員と、津田大介氏、佐藤大吾氏、そして堀潤が膝を突き合わせて徹底討論。リベラルの再建を目指し、意見をぶつけ合った。民主党は何故、成功できなかったのか。彼らの復活はあるのか? 閣僚経験者たちが、今だから言える経団連との関係、アメリカとの関係、そして小沢一郎氏との関係などについて、赤裸々に本音を明かした。シリーズでお伝えする。
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(津田)
民主党さんというと、この前反省会なんかもやってらっしゃいましたけれども、ゴールデンウイークを中心にネットで民主党に対しての意見を募集して、1,000件を超える意見がここに寄せられたそうです。それによって来た意見の内訳があって、今日のコメントにあるように「民主党、消えてなくなれ!」みたいな全否定的な意見が2割だったそうです。一方で、建設的で叱咤激励、期待の声が3割ぐらい、そして残りが、期待外れ、残念、裏切られた……まぁ7割ぐらいがかなりネガティブな声であり、建設的だけど叱咤激励、期待の声もあるという状況だったんですけれど。いま参院選を目の前にして、民主党が置かれている状況も相当厳しいものがあると思うんですが、今日このお三方に来ていただいたということもあるので、ぜひコメントなんかも拾いながら、じゃあ民主党がこの状況でどう存在感を出していけばいいのかというところをお伺いしていきたいんですけれども。
まずは冒頭なので、堀潤さんと佐藤大吾さんに、率直に言ってこの民主党政権の3年間は何だったのか、どこが期待に応えられて、どこが応えられなかったのかということを叱咤激励していただきつつ、コメントをいただければと思います。堀さん、いかがですか?
(堀)
僕は民主党政権が誕生するときはNHK時代だったんですけれど、街頭インタビューをしていて、特に20代、30代のみんなにマイクを向けると、「僕らが選挙に行ったら、日本が変わるってことですよね、堀さん!」って言われて、「そうなんだよ! だから大事な選挙なんだよ!」なんてカメラが回ってないところで言って。若い世代が動いて新しい政権が生まれていった……。
僕、実をいうと個人的に長妻さんの活動ですごく思い出に残っていることがあって。居酒屋タクシーの話を表に出されましたよね? 実は僕もその半年ぐらい前から居酒屋タクシーの問題を追ってたんですよ。たまたま個人タクシーの運転手さんが、「堀さん、いいネタあるよ。実は霞が関でこんなことが起きてるんだ」とか言って、「本当ですか?!」って。で、それを映像に収めたいなと思って個人タクシーの運転手さんと交渉して、なんとかカメラを設置できないかとかやったんですけど、なかなかハードルが高くてできなかったんです。で、局内で提案会議をして、「今こういう話を追ってるんだけれども」「それ、何とか食い込みたいね」「じゃあ僕、段取り詰めて来週の会議で説明します」。そしたらその翌日に長妻さんが、まさに国政調査権を発動されて、役所から聞き取りした結果を表に出されて、居酒屋タクシーの問題が大きくバッと出たと。その長妻さんのやり方を見た時に、これぞ政治家の力の正しい使い方だなと思って、僕としては「ネタを奪われてしまった」と思う一方で、こういう形で政治家の人たちが切り込んでいって、ジャーナリスト的な役割で国家の中枢の問題を表に出していく、これは一つの役割だと。僕は、民主党政権の強さというのはそこにあったと思うんですね。やっぱり、これまで積み上げてこられた、古くは菅さんの薬害エイズの話であるとか、年金もそうですし、そういったことも含めて自民党政権では表に出てこなかったことが、民主党の政治家さん一人一人の活動によって表に出てきた。ひょっとしたら、いまオリジナル性が見えないといわれているのは、あの時の内側から外に出していったあのパワーっていうものをもう一回取り戻せたらいいんじゃないかな、と僕は思います。
(津田)
かなり高い評価という気もしたんですけれど、堀さんから見て、逆にここはダメだったんじゃないかというところを。
(堀)
残念ながら、マニュフェストを掲げたものの、その風呂敷が大きかったがためか、焦点が絞れなくて、なかなか全部実行できなかったですよね。これはやっぱり戦術ミスですよね。外交問題をやりながら内政の問題もいろいろやりつつ、社会保障の問題もやり。これを全部やるっていうのはなかなか、立ち上がった政権では難しかっただろうと。やっぱりその、焦点が定められなかったところが残念です。
(津田)
佐藤さんはどうですか、この3年。実際に佐藤さんは、寄付税制を整えるとかそういうところでも、かなり民主党政権と近しくやっていたかと思うんですけれど。
(佐藤)
もちろんいいところ、悪いところがあると思うんですけれど、政権交代した時は興奮しましたよね、あの夏の日! 「うわー! 本当に変わるんだ!」って。無理だと思ってたんで(笑)。1950年代からずっと自民党が政権をとってて、一瞬変わったことはありますけど8か月で元に戻って。僕は普段の仕事を通じて若い人、特に大学生に向かって、「頑張って行動すれば世の中変わるぞ」と言ってるんだけど、正直本気で言ってたかどうかというと怪しいな、と思ったぐらい、「変わった!」ってびっくりしたんですよ(笑)。期待を込めて、元々親しくしていた方々が政権に入っていって「さあ、どうなるんだろう!」ってワクワクしてたんですけど、結果こうなってしまって、世の中からの評価もこんな状態になってしまっている、という気持ちがあります。この中で、民主党はここがよかったという話はみんなもういいと思うので、あえて厳しいことを言うと、議員の人たちが野党にいる時代は、政権のことに触りたくても触れない時代が結党以来長かったわけですよね。ようやく手にした政権で、自分の手で政権、政策を決められる状況になって、やりすぎたんだろうな、という気がするんですよね。なぜそんな話をするのかというと、また政権が自民党に戻って、役所がめちゃめちゃ元気なんですよ。ものすごい官僚がいきいきしていて「おかえり! 自民党!」みたいな状態になってて、なんかすごい元気でチームワークが良くて動きがいいな、元気がいいな、キビキビしてるな、という感じを受けるんですね。これは自民党のいいところ、悪いところでもあるんですけど、任せちゃうんだと思うんですよね、役所には役所の仕事、と。民主党の場合は議員さんが、これは幸なのか不幸なのかわかりませんけど、政策通の方が多かったんだと思うんですよ。自民党の人って親分みたいな、「あとは細かいことはやっといて」みたいな印象があるんですけど、民主党の人って政策の細かいところまで詳しいし、すごい野党時代に勉強してらしたんで、政権に就くと自分でやりたい!という気持ちになって、「官僚あっち行ってて」ということになったのかな、という印象を現場としては思います。僕は現場にいたんでね。厳しめの意見を、要望としてのっけから申し上げました。ただ意気消沈する必要はないと思っていて、あの年末の衆院選で勝ち残った方が50数人いらっしゃるわけですから、それはめちゃめちゃ強いんだろうな、と思うんです。その残った方々は、本当に強い方が残った状態だと思いますから、ここからもう一回グーッと立ち上がれるんじゃないかな、という印象は持ってます。
(堀)
離党していく人が出て分裂していく者があり、結局残った、コアでリベラルな勢力をここから築き上げていこうっていう意味では、うまくやっていければまた再結集できるんじゃないかな、っていう期待はあります。
(佐藤)
一円ももらってないですよね?(笑)
(堀)
あははははは(笑)。
(津田)
佐藤さんは、学生を議員インターンとしていろんな党に送り込むという活動をされていて、当然佐藤さん自身は民主党だけでなく、自民党とか、様々な党の議員さんとお付き合いがあると思うんですけど、そういう立場から見ていて、民主党と自民党の違いってどこにあると思いましたか?
(佐藤)
まず年齢ですね。民主党の議員さんは年齢が若い方が多かったので、学生とでもわりとお兄ちゃん、お姉ちゃんという立場で接してくれる印象がありますね。自民党の議員の皆さんというのは、やっぱり年配者がどちらかというと多かったので、心の距離としては「先生~、仲良くしてください!」というよりは「師匠と弟子」というような関係になるというのが、雑駁な感想ですけど印象を持っていますね。
(津田)
じゃあ馬淵さん、今日は厳しいコメントもあるので気にし出すと喋りにくいと思うんですけど、今の堀さん佐藤さんのコメントを受けて、政権をとっていた3年間と、いま置かれている厳しい状況について、自己紹介がてら総括お願いします。
(馬淵)
党としては総括は、大敗後に改革創生本部を作って大敗の総括をやりました。これはもう表に出ているのでここで多くは語りませんが、大敗の原因の3要素、1番は「党が分裂した」「バラバラになった」。2千数百人の方々のヒアリング調査の結果の第1位がこれなんです、5割を超えます。2番目は「解散の時期を見誤った」。これは大敗の原因と聞いたので、解散の時期を見誤った、ということだと思います。3つ目が、「嘘つきマニフェスト」。マニフェストに書いてあることをやらなかった、書いてないことをやった、と。こういう批判でした。この3つだけで8割超えるんですね。これが、世の中が見た民主党の大敗原因だということなんだと思いますけれど、私自身は、さきほど堀さんもおっしゃった改革、行政改革、政治改革を含めて、まさに現状を打破していくんだというときに政治主導を掲げたんですけれども、それがスタートの段階でつまずいてしまった。そこが最大の要因だと思います。それ以降は、2009年11月の段階で当初予算の編成を自ら組めない状態だと恐れるがあまり、財務省の支配下に陥るような状況になってしまったと。僕はその瞬間で民主党の牙が抜かれて、政権交代という現実を迎えてしまったなと思っています。
若い政治家が多かったというのもまさにその通りだと思うのですが、現状、支持層を見てみると、高齢者の方に移っていってるんですね。これは不思議なもんで、改革政党であるという位置づけを民主党が失った時点で、若い人がそっぽを向いてしまった。でも今、佐藤さんも言っていただいたように、民主党に残った57名のみならず参議院議員も含めて、また野にいる仲間も含めて、もう一度また民主党を復活させるぞ、という思いでいる方々というのは、まさに改革政党の民主党という中で育ってきた人たちですから、僕はここに賭けていくしかないと思っています。もう一度旗印を持つために、ど真ん中がどこにあるのか、ということをきちっとお伝えしていくことだと思います。
(堀)
そういう意味では、鳩山さんが民主党を離党しますと言っている今の状況を見ると、もう何とも言えない気持ちになりますよね。
(津田)
蓮舫さん、いかがですか?
(蓮舫)
いま馬淵さんが言ったことに全部尽きてるんですけど、中にいた3年3カ月、内閣にいた時も、野党の議員にいた時も、「何でなんだろう?」と思うことが一つあったのは、仲間の悪口を平気で言うことが多いんですよ。
(堀)
党内で、ですか?
(津田)
言論の自由がある、とも言える(笑)。
(蓮舫)
そうすると「あの大臣はこうだから」とか、「あの肩書きの人はこうだから」とか、本当はそこを支えなきゃいけないんですね。もっと言うと、総理を支えなきゃいけない。総理がやりたいと思ったことに対して、どうしても主義主張を立たせてしまう。それはやはり、野党が長すぎたということの癖も残っていると思うんですけれども、結果として社会保障と税の一体改革は、この国の10年後、20年後、50年後を考えた時に、絶対に向き合わねばならない改革であって、これまでの政権が逃げてきたところを、私たちは球を拾って逃げなかった。その痛みを国民にお伝えするときに、「誰々がやっていることですから」というのが責任逃れの一番やりやすいやり方なんですけれど、その仲間が残念ながら多かったというのが、私が思うことです。
(堀)
それは、もともとそういう機運があったんですか?それとも政権与党になってから……。
(佐藤)
足を引っ張り始めた?
(蓮舫)
それは政権与党になった方が、見えやすくなりますよね。それは権力をみんな持ってるから。
(津田)
政権をとって、内閣があって、民主党がある、と。いわゆる政権と内閣、党というものが方針が違って揉めるということが、結構あったとお聞きしたんですが。
(蓮舫)
政権と与党の意見が違う、というのは、どの政権でもそうです。それをどうやって調整して、どう乗り越えていくかという手段のあり方だと思います。
(津田)
その調整役って誰がやるものなんですか?
(蓮舫)
幹事長です。
(津田)
それは幹事長が悪かった、ということですか?
コメント
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シューティングスターへの登録自体ちょっと手間がかかるし
せっかく登録したのに寄付できないし・・・残念。
他の方法では寄付集めてないんですか?
民主党議員との座談会がとてもおもしろかったです。
ニコ生で配信していたんですね。きづきませんでした。
次回をたのしみにしています。