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     * 堀潤のテレビでは言えない話 vol.31

       ~「イスラエル国防軍の資金源を見た」の巻~

         

      発行:8bitNews  2014.7.14 (ほぼ日刊)

               

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皆さん、お疲れ様です!

先週は台風8号の被害、そして未明の福島県県沖を震源とするM6.8の地震が

発生するなど自然災害への備えの必要性をあらためて感じさせられましたね。

福島県沖の地震では最大震度4を観測。緊急地震速報も発令されましたね。

びっくりして飛び起きたという方もいらっしゃるかと思います。

一時は津波注意報も出て緊張感が高まりましたが幸いにして大きな被害はなく

ほっと胸を撫で下ろしました。

災害への備えを怠ってはなりませんね。

思い起こすと今から3年半前の2011年1月から2月。

宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島山の新燃岳では火山活動が活発化。

気象庁が「噴火活動が一時的に終了した」と発表した直後にまた火口から

赤い噴石が飛び散る様子が確認されるなど緊張感が高まっていました。

気象庁・火山噴火予知連絡会はその年の2月3日、

霧島山・新燃岳の噴火活動について、「18世紀のマグマ噴火では噴火活動が

2年程度続いた。今回の火山活動は、約300年ぶりの本格的なマグマ噴火」と、

会見で明かしました。

当時、僕はNHKで夜の経済ニュースのキャスターを担当していました。

緊急報道への対応が常に念頭にありますので、地震や火山活動への備えには

敏感で、よく担当記者などと情報交換していました。当時の空気としては、

「火山活動も活発化に伴い、九州地方、又は西日本で、地震の警戒がかなり必要だ」

との見解が圧倒的で、私たちの目は西日本特に九州沖合などに向いていました。

ところが、3月11日。見落としていた東北で、M9.0という巨大地震が発生。

想定していた地域外でのプレートの異常や大津波の発生に、大変驚かされたのを

今でも覚えています。「まさかそっちにくるとは」モニターを見ながら、

そうつぶやく職員もいました。

皆さん、災害への備えは十分ですか?

自然災害は想定外の連続です。「まさか!」の時を想定し、自分たちの生命と財産

を守り抜く備えを怠らないように致しましょう。

さて、先週からはじまったブロマガ「ほぼ日刊 堀潤のテレビでは言えない話」。

毎週月曜日は、国際ニュースをテーマにお伝えします。

今回は、空爆から一部地上戦に突入すると見られる、イスラエルとハマスの攻防

について、専門家や現地の方々の声をリポートします。

それでは本日のコンテンツをお楽しみください。

皆様からのご意見やご感想は、
info@8bitnews.org までお寄せください!

お待ちしております!!!

前回「Vol.29」へのリンクはこちらです。

[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar572987

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┗■  03.海外深読み 世界のニュースから

   

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シリーズ『海外深読み 世界のニュースから』。

グローバル化が進み、今や海外のあらゆる動きは

私たち日本での生活に直結しています。

ただ、なかなか普段ふれていないだけに、海外ニュースを

突然ながめていてもよくわからないという声も聞きます。

そこで、このシリーズでは、海外の時事問題を中心に、

専門家の意見や見方などをお伝えしていきます。

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イスラエル軍がガザへの攻撃強める

国際政治学者・高橋和夫さんインタビュー

パレスチナ自治区ガザへの空爆を強めるイスラエル軍は、今月13日未明にかけて特殊部隊をガザ北部へ投入したと報じられている。8日の戦闘開始からガザ北部でイスラエル軍が地上作戦を行うのははじめて。一体、なぜイスラエルはハマスへの攻撃を激化させるのか、国際政治学者の高橋和夫さんにインタビューした。

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イスラエルの攻撃は事前に練られていた

堀)

今回の空爆のきっかけは何だったんでしょうか。

高橋)

きっかけは、パレスチナ人の少年の誘拐・殺害事件などをきっかけにガザからイスラエルに対してロケット弾が撃ち込まれたことですね。しかし、イスラエル側はイスラム主義を掲げるパレスチナの政党ハマスを徹底的に叩こうという計画を綿密に練っていたようです。ですので、その計画の工程表にそって、目標地を定め何百箇所にわたって空爆をつづけているものと見られます。

ハマスとの停戦、一体誰が仲介役になるのか?

堀)

ハマスとは何度も停戦を模索しては壊れという連続ですが、今後の解決策というのはどこにあるのでしょうか?

高橋)

実はちょっと見えないなと思います。これまではエジプトがイスラエルとも親しい、ハマスとも関係が深いということで停戦に向けた仲介を何回もやってとりあえずおさめてきた経緯があるのですが、去年、エジプトではクーデターでシーシー将軍が実権を握ってからは、ハマスと関係の深い、ムスリム同胞団を敵対視していますから、ハマスとの仲介を積極的にやるという様子はあまり期待できないんです。ですので、今、一体誰が両者の仲介にはいっていくのかというのがいまいち良く見えないというのが現状だと思います。

堀)

間に入る人たちがいないということですね。そうなってくると、国際社会がどう対応するのかということですがその辺りはどうなっていきますか?

高橋)

アメリカのオバマ大統領が仲介役を買って出ると名乗りをあげていますが、たぶんおそらくイスラエルはこの一連の事件、ガザからのミサイル、そして爆撃が始まる前のパレスチナ人の誘拐と殺害、その前のユダヤの少年の誘拐などの前から、何かことがあったらガザを攻撃してハマスを叩こうというプランを持っていたと思われるんですね。ですから、そのプランがある程度すむまではこの攻撃をやめることがないのだろうと見ています。

堀)

かなりイスラエル軍の攻撃が激しいですよね。どうご覧になっていますか?

高橋)

イスラエルはある意味今がチャンスとみています。これまでハマスはエジプトのムスリム同胞団との関係が深かったわけですが、政変によってその関係は弱くなってしまった。そして、ハマスはシリアの支援を受けてきたわけですが、シリアでの内戦ではハマスが反アサド側にたったということで、シリアとからの支援も途絶えている。つまりハマスは孤立しているんですね。イスラエルのネタニヤフ政権はハマスを攻撃するタイミングを狙っていましたので、そうした中で「今だ!」と攻撃を強めていると見られます。

堀)

ガザ市民のハマスへの眼差しというのはいかがでしょうか?

高橋)

もちろん、基本的にはハマスへの支持者が多いのですが、これだけ連日空爆をされて死者やけが人が増えて行くとするとさすがに、ハマスのやり方にたいする批判というのも口には出せないがあるかと思います。

ディモナ原子力発電所への攻撃の実態は?

堀)

今回の報復攻撃に対して、ハマスはイスラエルにあるディモナ原子力発電所へのロケット弾攻撃を仕掛けていますが、原子炉を狙った攻撃はどのような状況でしょうか?