• このエントリーをはてなブックマークに追加

ゲストさん のコメント

登場人物の名前にはどのような意味が込められているのでしょうか。早く続きが読みたいです。
No.4
111ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
★【皆さんにお願い】 この作品の著作権は百田尚樹にあります。したがって、このテキストを作者に無断でネット上にアップしたり、メールで拡散したりする行為は、著作権法違反にあたります。くれぐれもそのような行為はお慎み下さるようお願いいたします。 ※(著作権を故意に侵害した者は、一〇年以下の懲役または一〇〇〇万円以下の罰金に処せられます) 『カエルの楽園』       1  ソクラテスが生まれ育った国を追われ、長い旅に出たのははるか昔のことでした。  自分でもそれがいつの頃だったか思い出せないくらい遠い昔です。  春のある日、凶悪なダルマガエルの群れが国にやってきたときから、平和だったアマガエルの国は地獄に変わりました。  毎日のように仲間たちがダルマガエルに食べられました。  多くの仲間たちが池を離れ、草むらに逃げ込みました。でも、アマガエルは近くに水がなければ生きてはいけません。それに池には食べ物になる小さな虫がいます。  ソクラテスたちは毎日、水と食べ物を求めて池に行きましたが、そのたびに多くの仲間たちが命を失いました。  それに草むらも安全な場所とは言えませんでした。なぜなら、そこには恐ろしいシマヘビがいたからです。シマヘビは闇にまぎれてそっと近づき、あっというまにアマガエルを飲み込みます。気付いた時はすでに体の半分がシマヘビの口の中で、そこから逃れることはまず不可能です。 こうして毎夜、草むらでも多くの仲間がシマヘビに食べられました。 このままではいずれ自分たちは死に絶える――そう考えたソクラテスは国を捨てることを提案しました。  
百田尚樹のテレビでは伝えられない話
ベストラー作家・構成作家の百田尚樹が、仕事・政治・プライベート等、様々なジャンルについて語ります。このメルマガでは、「メインコーナー」と毎回その週に報じられたニュースを切る「ニュースに一言」の二部構成でお届けします。