百田尚樹のテレビでは伝えられない話
★【皆さんにお願い】
この作品の著作権は百田尚樹にあります。したがって、このテキストを作者に無断でネット上にアップしたり、メールで拡散したりする行為は、著作権法違反にあたります。くれぐれもそのような行為はお慎み下さるようお願いいたします。
※(著作権を故意に侵害した者は、一〇年以下の懲役または一〇〇〇万円以下の罰金に処せられます)
『カエルの楽園』
1
ソクラテスが生まれ育った国を追われ、長い旅に出たのははるか昔のことでした。
自分でもそれがいつの頃だったか思い出せないくらい遠い昔です。
春のある日、凶悪なダルマガエルの群れが国にやってきたときから、平和だったアマガエルの国は地獄に変わりました。
毎日のように仲間たちがダルマガエルに食べられました。
多くの仲間たちが池を離れ、草むらに逃げ込みました。でも、アマガエルは近くに水がなければ生きてはいけません。それに池には食べ物になる小さな虫がいます。
ソクラテスたちは毎日、水と食べ物を求めて池に行きましたが、そのたびに多くの仲間たちが命を失いました。
それに草むらも安全な場所とは言えませんでした。なぜなら、そこには恐ろしいシマヘビがいたからです。シマヘビは闇にまぎれてそっと近づき、あっというまにアマガエルを飲み込みます。気付いた時はすでに体の半分がシマヘビの口の中で、そこから逃れることはまず不可能です。
こうして毎夜、草むらでも多くの仲間がシマヘビに食べられました。
このままではいずれ自分たちは死に絶える――そう考えたソクラテスは国を捨てることを提案しました。
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
新着記事
- 2024年12月23日号:ニュースに一言 10時間前
- 2024年12月16日号:ニュースに一言 1週間前
- 2024年12月09日号:ニュースに一言 2週間前
- 2024年12月02日号:ニュースに一言 3週間前
- 2024年9月28日号:ニュースに一言 2ヶ月前
コメント
コメントを書く面白い設定ですね。貴志祐介や宮部みゆきの作品.とは一味違う展開と結末を期待します。
百田先生こんにちは! 今回から始まった待望の週刊連載小説ですね!
多分ストーリーはまだまだ始まったばかりなんでしょうが、凄く面白い!!!!
てゆーか、こんないい所で<つづく>なんですか????
ソクラテスは一体どこに着いたんですか???気になって仕方ありません!!!
初めて体験しますがこれが週刊連載小説のジレンマなんですか?? 嬉しいような悲しいような・・・
百田先生のご本はゼロも海賊も殉愛も夢売りも読ませて頂きましたが、
今回の作品はこれまた全然違う世界観ですね!!
本当に引き出したくさんで感心させられます!
次週以降も楽しみにさせて頂きます!
今後とも先生のご活躍を期待させて頂きます
いちインド在住大阪人より
追伸1
大放言、注文していた分が昨日こちらに到着して凄くハッピーです!!
早速今晩から読ませて頂きます!!
追伸2
ダウンタウンとのTV番組拝見しました!
正直、先生は全盛期のオール阪神巨人よりもしゃべってるなぁ、と思いました 笑
松っちゃんがつっこんでましたが「しゃべってないと死ぬんですか????」傑作です!
また、浜ちゃんの強制退場のタイミングも絶妙!
今更ながら、さすがダウンタウン、さすが百田先生、って感じですね。
ホンマ面白かったです! 正直、全出演者で一番面白かったです!!
是非またダウンタウンとやりあって頂きたいです!!
登場人物の名前にはどのような意味が込められているのでしょうか。早く続きが読みたいです。
ソクラテスがもう1匹のアマガエルと死を覚悟して「1,2の3」でジャンプするシ-ンが心を刺しました。
涙がでそうになりました。
同時に映像が頭に出て来てアニメ化してほしい!と思いました。