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猫太郎さん のコメント

 非常に興味深い物語です。実は私、小さい頃からカエルが大嫌いなんです。あの姿を想像しただけでも怖くなってしまいますし、カエルがいそうな池や沼には可能な限り近づきません。で、この小説も第1回を読み始め、途中で読めなくなってしまいました。どうしても大嫌いなカエルの姿が頭の中に出てきてしまうのです。「なんでカエルでなんだ? イヌやカラスなら楽しく読めるのに」と百田さんを恨みました。しばらく葛藤した後、勇気を振り絞って読むのを再開しました。有料なので読まなきゃソンだというセコイ考えです。確かに話は面白い。深~く考えさせられます。でも、やっぱり怖くて仕方ない。この小説は私にとってはホラー小説でもあります。できることなら次回から「イヌの楽園」「カラスの楽園」に改題してもらいたいと、ひそかに望んでおります。
No.2
111ヶ月前
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★【皆さんにお願い】 この作品の著作権は百田尚樹にあります。したがって、このテキストを作者に無断でネット上にアップしたり、メールで拡散したりする行為は、著作権法違反にあたります。くれぐれもそのような行為はお慎み下さるようお願いいたします。 ※(著作権を故意に侵害した者は、一〇年以下の懲役または一〇〇〇万円以下の罰金に処せられます) 『カエルの楽園』       4    ナポレオン岩場でローラと別れて池の近くに戻ったソクラテスとロベルトは、岩場で見たことを話し合いました。 「やっぱり、この国のカエルたちの考え方は尊敬に値する」  ロベルトの言葉に、ソクラテスは答えました。 「たしかに、不思議な考え方だけど、魅力的だ」 「魅力的? そんなものじゃないだろう。俺はカエルたちの思想の究極に行き着いたものだと思う。ソクラテスもそう思わないか」 「いや、少し待ってくれ。ぼくにはまだこの考え方は深すぎて、すぐにはついていけないんだ」 「何を言ってるんだ。目の前にこんな素晴らしい実例があるのに、まだ理解できないなんて――。『贖罪の歌』はお前も聞いただろう。『原罪』を背負い、すべてのものに向かって謝る思想というのは、もはや思想を超えた美とも言えるものだよ。そして、ただ美しいだけじゃない。それを確固としたものにする力がある。それが『三戒』だ。お前も南の崖を見たじゃないか。あのウシガエルが崖を登るのを諦めたんだぜ。あれが『三戒』の力でなくて何だ」 「『三戒』の素晴らしさはぼくも認めるよ。でも、ウシガエルが崖を登ってこないのは、本当に『三戒』のせいだろうか」 「ほかに何があるって言うんだ?」  そう言われると、ソクラテスには何も答えられませんでした。 「とにかく、この国は何もかも素晴らしいんだよ! ナパージュ、万歳だ!」  
百田尚樹のテレビでは伝えられない話
ベストラー作家・構成作家の百田尚樹が、仕事・政治・プライベート等、様々なジャンルについて語ります。このメルマガでは、「メインコーナー」と毎回その週に報じられたニュースを切る「ニュースに一言」の二部構成でお届けします。