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ブロマガ配信小説『カエルの楽園』第十五回
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ブロマガ配信小説『カエルの楽園』第十五回

2016-01-15 07:00
  • 7

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※(著作権を故意に侵害した者は、一〇年以下の懲役または一〇〇〇万円以下の罰金に処せられます)





『カエルの楽園』第三章
 
   
 ハスの上にはまた別のカエルが上がっています。
「あれは誰ですか?」
 ソクラテスはハンドレッドに訊ねました。
「知らんよ。とにかく今日は、デイブレイクが三戒を守ろうというカエルを片っ端から集めて来たんだろうよ。さっきから、三戒を破棄しろというカエルは一匹もハスの上には上がっていない」
 ハスの上でそのカエルが大きな声で叫んでいます。
「わたしは他のカエルを殺すくらいなら、殺される方を選びます。三戒を守って、黙って死んでいきます」
 沼のカエルたちの多くが拍手しました。
 ソクラテスは「殺すよりも殺される方を選ぶ」という言葉を聞いた時、言いようのない違和感を覚えました。というのも、ナパージュに来るまで多くの仲間たちが殺されるのを見てきたからです。殺されるというのは、本当に恐ろしいものです。目の前で母親を殺された、足が生えたばかりのオタマジャクシも見ました。また生まれたばかりのオタマジャクシを殺された母親も見ました。
 
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プロメテウス、頑張って!

No.1 107ヶ月前

フラワーズにエンエンとリアルな登場人物ですね。
ぜひこの小説を本として出版して色々な人たち(特にリアルな人たち)に読んでいただきたい。
大騒ぎになるでしょうが・・・

No.2 107ヶ月前

>>2
今週も配信ありがとうございます。
いよいよキナ臭くなって来ましたね…

本当に不思議なことがあるんですが、デイブレイク始め左寄りのカエル達は、何故ウシガエルのここまでの狼藉に見て見ぬふりが出来るのでしょうか?

もはや事態は領土問題を超え、国民の命ひいては自身の命が危険に晒されている、という状況下にあるにも関わらず、何故その事態収束の手段をウシガエル当人ではなく、プロメテウス始め国内に向けることが出来るのでしょうか?

で、出した結論がプロメテウスの殺害、などと…
確信犯でやってるか、あるいは狂ってるとしか思えません!
もう本当に… 最低を通り越して、悪夢です!

この先の展開が、凄く心配になりつつも、また来週を楽しみにさせていただきます。

No.3 107ヶ月前

プロメテウスは名前から察するとなんらかの拷問を受ける展開になりそうな予感があり、心配です。

それにしても、フラワーズの考えている平和とはなんでしょうか。
自分たちの意見が通らななら、障害になる相手を殺してもいい。というのは、平和とは対局なことです。そもそも三戒でウシガエルが襲ってこないないという口約束ではなく、実際に実害がないかを身をもって証明すべきです。

今、日本ではチャイナの漁船がサンゴ泥棒するなどの実害が出ても、チャイナは侵略などしないという論調の報道を朝日新聞が繰り返しています。チベットやウイグルではチャイナによって搾取と暴力と虐殺が繰り返されているのになぜチャイナが日本に何もしないなどと言えるのでしょうか。

ナパージュのカエルの末路はおそらく悲惨なものになるのでしょうね。フラワーズたちだけでなく黙っているカエルが多ければそうなります。

日本はそうならないようにと祈り、少しでも声をあげて行きたいと思っています。

No.4 107ヶ月前

 深いですねぇ・・・・・。〇日問題まででてきましたかぁ・・・・・。大阪のヘイト禁止条例ができたらこういった発信もできなくなるかもしれないのですね。正直、ナパージュのカエルたちが人(カエル)ごとと思えないのが悲しいです。

No.5 107ヶ月前

「エンエンにルーツがある元老」
いよいよ、出版する気、または売る気が無くなってきたか、という印象を受けました(^^;
でも、スカッとして気持ちいいです!

No.6 107ヶ月前

最後のロベルトの言動に違和感。左側の人が読んだら「飛躍しすぎ三戒を理解してる蛙はそんな発想しない!」って言われると思う。(笑)

なるほど、右寄りが爽快に「ほら見たことか侵略された」という話にならずに、左寄りの勢いが増すの攻防が、現実に照らしてシュミレートできてなかなか面白い。それだけに最後のロベルトの言葉が「おっ?!もう次に話を早めにまとめるのか?」と思ってしまうwww。どうなるか楽しみにして次を読みます。

No.7 107ヶ月前
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