語り処_2022.06.18
1. ひとことオピニオン
「日本の良さの復活」こそが真の争点
今回は争点なき選挙戦と言われているように、与野党の対立軸がいまひとつはっきりしません。しかしながら、岸田首相の掲げる「新しい資本主義」の正体が、小泉・安倍政権で行われてきた新自由主義の延長線上にあることははっきりしました。このまま自民党中心の政治が続いていけば、国民はますます疲弊し、本当に日本は存続の危機を迎えることになると思います。今回の参議院選挙後に、野党は本気になってもう一度体制を立て直し、次の衆院総選挙で何としても政権を奪還しなければいけません。 さまざまなデータを見ると、日本はあらゆる部分で世界から遅れをとっています。私はこうした問題の根本にあるのは、日本的なものはすべて良くない、国際化の潮流から外れているということで、何でもかんでも破壊してきたことにあると思います。特に、構造改革・規制撤廃という名目で日本社会の土台を破壊してきた政治の責任は重いと思います。日本が失ったものの中で特に大きいのは、終身雇用制と中小企業の技術力です。この2つは日本の成長と底力の原動力でした。温故知新ではないですが、いま行うべ...