今回は奈良、和歌山、三重の三県にまたがる瀞峡の断崖絶壁に建つ隠れ家喫茶『瀞ホテル(どろホテル)』を紹介!

住所としては奈良県十津川村になりますが、川を挟んで和歌山県に隣接する場所です。
しかも喫茶店なのにホテルとは一体どういう事なのでしょうか?

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大正6年「あづまや」として開業、当初は「筏師(いかだし)」と呼ばれる職人達のための宿として営業されていました。その後「招仙閣」という名前に、昭和初期には「瀞ホテル」へ名前を変え観光客も宿泊できる宿として歴史を刻んできました。

そして、現オーナーの東 達也さんのお父さんが亡くなられた際にホテルとしての幕を下ろしました。
過疎が進む十津川村での経営は厳しいと判断しての事でした。

しかしその数年後、2011年に紀伊半島を襲った台風12号により十津川村は甚大な被害を受けました。もちろん川沿いに建っていた瀞ホテルも例外ではなく、別棟が流されるほどの被害を受けたのです。

それをきっかけに現オーナーは歴史的建造物でもある瀞ホテルを守っていかなくてはいけないと思い、瀞ホテルの再会を目指したそうです。まずは喫茶店からと少しずつ建物を直し、2013年に喫茶・瀞ホテルとして営業を再開しました。