音楽ストリーミング配信サービス分野の競争が激化している。米国で人気のインターネットラジオPandora、日本上陸を期待されるSpotify、またコンテンツ配信サービスの巨人iTunesなどがこの市場の支配に力を入れている。

 

スマートフォンの複数台所有やスマートフォンとタブレットの所有に合わせて、いつでも、どこでも簡単に聞くことができる音楽ストリーミング配信サービスは非常に便利である。

 

GigaOMThe Next Webによると、Google ResearchがGoogle Play Musicのユーザーの音楽ライブラリにある音楽を10年単位の時系列でビジュアライズした「Music Timeline」を公開した。Google Play Musicは、ユーザーが無料でPCから約20,000曲をクラウド上にアップロードして音楽を聞くことができるサービスだ。まだ日本では使うことができないサービスではあるが、PCやデバイスが壊れて保存した音楽が消えてなくなるようなことを防ぐこともできる。

 

音楽ストリーミング配信サービスでは後進となるGoogleが、Music Timelineのような方法でデータ収集力を見せつけることには大きな意味を持つことが指摘されている。ユーザー個人の音楽嗜好テイストを自動で正確に判断する強力なレコメンデーション機能に繋がり、競合優位性のある画期的な音楽ストリーミング配信サービスに化ける可能性があるからだ。単にデータを活用するだけでなく、ユーザーの利便性やメリットを追求した良い製品を作り出すこと、そしてそれをアップデートし続けることに勝機はあるようだ。

 

Music Timelineの画面

ユーザーの音楽ライブラにある音楽が、時系列でジャンル別に表示される。HIp Hop/Rapの箇所をクリックすると詳細画面が表示される(下図)。

 

Hip Hop/Rapのサブジャンルも表示される。当該箇所をクリックするとそのサブジャンルのアーティストが表示される。

 

(鬼頭正己:in the looop 編集部)


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