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「ソシャゲの企画書」から考える、”抽象化思考力”の重要性
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「ソシャゲの企画書」から考える、”抽象化思考力”の重要性

2012-09-26 09:00
    (読了時間:4分)

    このみ

    みなさんこんにちは!ソシャマノートのこのみです。先日「ソシャゲの企画書」ソシャマノートの姉妹ブログメディアが誕生しました!この「ソシャゲの企画書」では「ソーシャルゲームの企画者になりきって、逆算しながら企画書におとしこんでいく」というコンテンツを配信しています。 

     

    最初にリリースした記事ではなんと 《 はてぶ:204、いいね!:214  》 と驚異的なヒットをたたき出しました!ソーシャルゲームの事業に携わる方にはもちろんの事、それ以外の分野でも競合分析のハウツーを得られるとても有用なコンテンツです。そこで今日はソシャゲの企画書から、事例分析のポイントを考えていきたいと思います。

     

     

    重要なのは抽象化思考力!

    具体的な事象を分析する際には、「抽象化思考」が大切だと言われます。 抽象思考とは「物事を単純化して考えてみる」という事です。今目の前にある分析対象がもたらす具体的事象を因数分解し、最大の特徴を抽出します。 繰り返しいろんな事象を抽象化してみると何らかのルールを見出すことが出来ます。(あくまで同じ製品・サービスにおいて) 成功例をルール化して、再現性のあるものにする。

    抽象化思考とはまさに「一を知って十を知る」ことができる考え方なんですね。

     

    企画書を逆算する事の意味とは?

    企画書なんて自分でサービスを考えて作る方が訓練になるのでは??という声もあがってきそうですが、最初は逆算して作る方が勉強になるのではないかと思います。限られた知識の中で1つの企画を立てることはとても難しいでしょう。難易度とは別にサービスから逆算して企画書を再現する事でもっと大きな収穫を得ることが出来ます。 例えば1つの事象をモデルに抽象化する事で、要素の因数分解をし、枝葉を切り捨て本質をつかむ訓練ができます。回数をこなすことでパターンがストックされていき、あらゆる事象に対して類推するできるようになるのです。抽象化思考による企画の研究は、限りある知識の応用範囲を飛躍的に広げてくれることになるでしょう。

     

    企画の逆算5つのポイントを教えてもらいました!

    では、実際にどのような方法で逆算で企画書を作るのでしょうか??「ソシャゲの企画書」の執筆者担当、㈱マイネット・ジャパンの柳谷さんと西村くんの2人にインタビューをしてまとめました。

     

    (その1):モデルの選定

    まずはどのソーシャルゲームをモデルにするか選定を行います。選定基準は”話題性””注目度”が割合を大きく占めているそうです。その時ソーシャルゲームの市場でどのゲームが注目されているか、ロングセラーとなる王道ゲームなど、人々の関心が集まるゲームをモデルに選びます。そのため日々の情報収集もかかせません。メディアである以上時事的に読者がきになるテーマにしなくてはいけません。

     

    (その2):プレイをしながら「何故」を追求していく

    モデルを選定したらとにかくゲームをしまくるそうです。この工程に一番時間を割くのだとか。 プレイすることで見えてくる「ターゲット」「ペルソナ像」に成りきって、開発側の意図を探ります。すると「なんの効果を狙っているのか」「プレイヤーにどういう感情をもって欲しいのか」など、開発者のユーザーに対する気持ちが透けて見えてくるんだそうです。(すごい!)

     

    (その3):因数分解してモデルの柱となる重要な要素を抽出する

    さらにプレイを続けていると、そのモデル(ゲーム)の柱となる要素が見えてくるのだそうです。たとえばA×B×Cでそのモデル(ゲーム)が構成されているとします。Aという要素は他のものに置き換えてもゲームの本質が変わることはありませんが、BとCどちらかが変わってしまうとゲームの内容がガラっと変わってしまう。

     

    要素を因数分解し、重要な要素とそうでないものに線を引くことでより本質がみえてくるんですね。

     

    (その4):パワーポイントでまとめる

    ここまでの過程で得た知見と考察をまとめます。その後パワーポイントを使いアウトラインを作成、わかりやすくするためにスライドと共に文書にてブログに記事をアップしています。

     

    (その5):分析する際の注意点

    彼らが常に注意している事は”視点が偏っていないか”だそうです。一重にソーシャルゲームと言っても、そのテイスト・仕組みは様々でもちろん対象も異なります。そのため自分たちで導き出したペルソナになりきってゲームをプレイすることを心がけているそうです。 そういった細やかで根気のある作業が、よい分析につながるんですね。これはなかなかできることじゃありません!すごいなあ。

     

    まとめ

    今回は「ソーシャルゲーム」を対象としていますが、この方法はあらゆるサービス・製品に置き換えて考える事が出来ます。まだ企画に携わる事が少ない人や、もっともっと企画力をアップしたい!という方には大変おすすめの方法です。デザイナーやエンジニアの方もいざとなったら企画ができるとお仕事の幅が広がるかも! 執筆者の柳谷さんと西村くんも、これからきっと素敵な企画を沢山生みだしていくんだろーな(*^u^) なんだかこのみまで夢がふくらみます(*`u´*)=3 「ソシャゲの企画書」では、今朝も最新記事をアップしているそうですので、みなさん是非ご覧になってみたください。

     

    それでは、本日はここまで!最後までお読み頂きありがとうございました!次回もお楽しみに(*’u’*)ノ


    by このみ
    RSSブログ情報:http://media.looops.net/sociama/2012/09/26/socialgame_planning/
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