学生諸君は卒業式シーズンです!!
私の数少ない学生の知人達も
続々と卒業を迎えています。

3学期といえばどうしても最終学年にフォーカスが当たりがちですが
そうではない子たちも最高の学期ではなかったですか?

私の高校時代の話ですが、
3学期の学期末考査が終了すると
「試験返却期間」という謎の時間を迎えます。
私の通う高校では学年全体が共通して受けるテストは
1年次で6科目ほど
2年次では4科目ほどだったと記憶しています。
個人個人では試験の科目数に差があり
多くても10科目ほどの試験を学年末に受けていました。

そのバラバラのテストを一気に返却する期間が
「試験返却期間」です。
各々が各々の試験を決まった時間にただ返してもらうだけの期間です。
これが1週間ほどにわたり続きます。

お気づきでしょうか?
5科目しかテスト返却が無い生徒は
一日な〜んも無いけど学校に来るという
ハイパータイパ最悪タイムが手に入るのです。

ひとつ思い出に残っているのは
高一の3学期。
その日は学年共通「地理A」の返却が4時限目にあるのみ。
私たちは1年生でしたから
朝から来たものの、何も無い1日になるなどとはつゆ知らず、
何の説明もないまま1時限目が始まります。

先生も誰も来ない変な時間。
最初は学年全体での作文やら課題やらをして時間を潰しましたが
だんだんと気は緩んでいき、
2限目には友達とスマホで大富豪を始めました。
やり続ければ電池がなくなり
ついに手持ち無沙汰になった我々は
ゴミ箱から空き缶を拾い校舎内で缶蹴りを始めました。

昼間の校内に空き缶の甲高い音が鳴り響く異様な光景に
感じるかもしれませんが
私たちには違います。
だって他の人達も各々いろんな遊び方をしているからね。

次の日からは前日の反省を生かして
友人がトランプを持ってくるようになりました。

私たちが行動に迷い、遊びに迷い、進路や人生に迷った
あの「3学期」こそが人生の一番の輝きだったと
感じていた人も少なくなかったでしょう。

ここから学べることは
「自由は教養と制限の上に成り立ち、秩序のない奔放は自由とはいわない。」
ということでしょうか。

その後明らかになったことが
試験返却期間の空き時間は
学期末に行われる合唱コンクールの練習時間だったということ。
確かに校内の空き教室で女の子が20人くらいで
YEEL 歌ったてた気がしたもん。

そんなの言ってくんなきゃわかんないよな。
大体どこの高校生が1日に6時間も合唱の練習すんだよ。
矢沢永吉だってそんな歌わねえよ。

ということでもちろん合唱コンクールの記憶は
一ミリも残っておりません。

以上、自由と平和を愛する和泉朝陽でした。