第27回 キターッ!! やってきました! ワールドカップの蘊蓄話!(←なぜだ!)
キターッ!!
やってきました! サッカー・ワールドカップの蘊蓄話!
オレの分析。
日本代表は、予選リーグで敗退するか、ベスト8まで勝ち上がるかのどっちかだと分析する。
なぜって、それは、ジャパンの戦い方が「攻撃重視のサッカー」であるからだ。
攻撃重視であるがゆえに、バックスも上がり気味になり、どうしても、バックスの裏に広いスペースが生まれ、敵の早いカウンター
から点を取られる危険性が非常に高いのである。
そういう意味では、第2戦のギリシャ戦で日本の真価が問われる。
ギリシャの戦略は、徹底的に守り通して、一発のカウンターで点を奪うというもの。
アジアのチームとの戦いでもそうだったが、日本代表はベタに守るチームに意外に弱いからだ。
ゆえに、守り重視のギリシャを破れば、チームに自信が生まれ、一気に調子が出てきて、ベスト8までいく可能性も高い。
でも、逆にギリシャに引き分けないしは敗れるようでは、予選リーグ敗退は濃厚になるだろう。
≪※編集部注:まさかこのままワールドカップネタで行くわけないですよね? まさかね? まぁ、しばらくつきあいましょう≫
ワールドカップ(※以後、W杯と表記)で思い出すのは、1994年に行われたアメリカW杯だ。
この大会ぐらいから地上波でW杯を放映するようになり、オレも積極的に観るようになった。
が、ひどい日程で、真っ昼間に試合をやらされていた。
選手はフラフラ、そのせいで選手の動きが重くて、目を覆いたくなるような最悪な試合だった。
真っ昼間というアホな時間帯に日程が組まれたのは、すべてFIFAのご都合、つまりカネ儲けのせいだった(理由は後述)。
そのときに、オレは選手に同情し、W杯を運営しているFIFA(国際サッカー連盟)とは、どういう組織で、どんな人間が牛耳っているかを調べようと思った。
リサーチすればするほど、驚くほどFIFAは腐敗の組織だった。
まるで、「右の頬を打たれたら、左のキンタマを出す」(アヌース・ミキリスト)ような下劣な連盟だった。
≪※編集部注:FIFAが下劣だと思うのは勝手だが、このお下劣極まりないギャグをここで挟んでくるということは、どうやらサッカーネタで今回は押し切るつもりなのか。まぁ、もうしばらくつきあいましょう。≫
【2002年ワールドカップをめぐってFIFAは、国際競技連盟としての正義のかけらもなく、カネ儲けこそが正義であると言わんばかりの露骨なビジネスを繰り広げている。ワールドカップの日本人関係者の多くが「カネで汚れたIOC(国際オインピック委員会)よりも、FIFAはもっとひどい」と断言する】(『週刊金曜日』2001.2.9)と、スポーツジャーナリスト・谷口源太郎は書いている。
まず、FIFAとは一体どんな組織なのか?
イングランドに生まれたサッカーは、20世紀のはじめには世界各国で行われるようになり、「国際組織」を作る必要になった。
だが、サッカーの母国イングランドはあまり関心を示さなかった。
業を煮やした欧州の各国は、1904年5月21日にパリに集まり、FIFAを設立する。
設立の目的は、統一ルールを世界に徹底させることと、「世界選手権」(W杯)を開催することだった。
その「世界選手権」もイングランドが消極的で実現までになんと26年もの長い道のりが必要だった。
そして第1回のW杯が行われたのが1930年だった。
それまではFIFAは超ビンボーでパリの裏通りの質素なアパートの一室が事務所だった。
W杯の成功でFIFAはようやくチューリッヒに自前の事務所を構え、常勤の職員を置けるようになった。
そんなビンボー所帯だったFIFAが露骨な金権体質になっていくのは、1986年の第13回メキシコ大会あたりからだ。
この大会の2年前に開催された第23回ロサンゼルス・オリンピックが、テレビの放映権料の値上げや広告料収入で大幅な黒字になったからだった。
やっぱりね。
どんな組織もカネが儲かり始めると、腐敗するといわれるがFIFAも同じだったのだ。
≪※編集部注:ここらへん、主に「てにをは」なんかがおかしい部分もちょこちょこあるかもしれませんが、編集部は読んでいませんので、悪しからず。≫
1986年のメキシコ大会は、大地震の影響で政府があまり関与せず、主にヨーロッパのテレビ局が強力なスポンサーとなり大会を運営した。
そのために、テレビ局の放映時間に合わせて試合が組まれるという弊害が生まれた。
ヨーロッパのゴールデンタイムに合わせたために、試合は、メキシコの夏の炎天下で行われたのだ。
テレビ局主導の運営は1990年のイタリア大会、そして1994年のアメリカ大会も同じだった。
選手たちは猛暑のなかでゲームをすることになり、凡戦が多くなってしまった。
FIFAは選手の体調よりは、自分らの利権の方が大事だからである。
こういうFIFAの金権体質を推し進めたのが、悪名高い前FIFA会長だったアベランジェである。
ウルグアイのジャーナリスト・作家のガレアーノは、著書『スタジアムの神と悪魔』(みすず書房)で、メキシコ大会がいかに選手を苦しめたか。
そして、その原因がアベランジェとテレビ局にあったかを告発している。
[ドイツのゴールキーパー、ハラルト・シューマッハは何が起こったかをこう語った。]
[「汗は流れる、喉はからから、芝は干からびた糞みたいに固くて、芝とは思えないし、とにかくやりにくい。太陽の光はスタジアムへまっしぐら、僕らの頭上で爆発する」]
[見世物を売ることのほうがプレーの質より大事だというのだろうか?]
[選手たちは走り、蹴るためにいるのであって、地団太を踏むためではない。だが、アベランジェはこう宣告して厄介ごとにけりをつけた。]
[「黙ってプレーすればいいんだ」]
マラドーナをはじめとする選手たちの抗議はこうして封殺された。
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