第73回 あなたがイケメンに頬を染めても管理職は私なのだよ
日本は自由平等の国といわれるが実際にはちがう。私が雇用主の肩をポンポンと軽く叩くようなものなら、翌日には肩を叩かれ職場を追われてしまう。それがこの国の現実。嘆かわしい。苦しい現実を忘れたいとき私は雑踏に立つことにしている。慌しく生きる庶民からパワーをもらうために。
雑踏に立つ私の前に、美容室スタッフの若者が2人やってきて、あれこれ打ち合わせをしていた。通りすがりの女性にビラを配るらしい。2人は少し離れて立ち、ビラを配りはじめた。詳細はわからないが美容師という仕事は技術職であるはず。