2012年 ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ
ツアー・オブ・ジャパンで総合成績を狙う選手、チームからすると、この富士山ステージはとても重要なステージになります。
ここでの成績が個人総合時間賞の順位に大きな影響を与えることが多いです。
かつては個人タイムトライアルの形式でしたが、前回の2010年からロードレース形式になっています。
レース序盤でブリヂストン・アンカーの清水都貴選手が積極的に動き、先頭集団は20名ほどに絞り込まれました。
先頭集団が11名になったときには、集団の中には日本人選手は宇都宮ブリッツェンの増田成幸選手のみ。
最終的にはチャンピオンシステム・プロサイクリングチームのクリス・バトラー選手、チームNIPPOのジュリアン・アレドンドモレノ選手とフォルッナート・バリアーニ選手の3人に絞り込まれ、バリアーニ選手がアタックしステージ優勝。コースレコードまであと2秒という好タイムでグリーンジャージを手に入れています。
2012年は栗村が宇都宮ブリッツェンの監督になってから最も成功を収めた年でもありました。ツアー・オブ・ジャパンでは狙っていた成績は残せなかったものの、増田選手の脅威の復活劇と、この年から宇都宮ブリッツェンに加入し、前年までのカレーの食べ過ぎで肥えたカラダを一気に絞って全日本選手権ではアシストをこなしながらも4位に食い込んで周囲を驚かせた飯野選手の活躍など、宇都宮ブリッツェンのチームとしての基礎が形成された年でもありました。
また、実は前年後半辺りから非公式ながらチーム右京の立ち上げの準備を手伝うなど、全体を見渡しての活動をはじめた時期でもありました。
2012年 ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ
2012年 ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ
2012年 ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ
今年でツアー・オブ・ジャパンは第20回大会を迎えます。
国内でも有数の歴史を誇る、TOJをみなさんに楽しんでいただければと思い、写真と共に振り返ります。