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後藤和智の若者論と統計学っぽいチャンネル

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  • ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第10回:深澤真紀『草食男子世代』

    ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第10回:深澤真紀『草食男子世代』 (第9回は欠番とします) 2016年、明けましておめでとうございます。今年も私及び弊サークル「後藤和智事務所OffLine」をよろしくお願いいたします。 …はい、2015年はこの連載どころか、ニコニコチャンネルも1回も更新しませんでした!2014年年末にはテキストマイニング方面を強化していく方針でいたのですが、昨年出せたテキストマイニングの同人誌は『世代論メディアを解体する』(現在COMIC ZINにて委託中です。詳しくは告知欄で)だけという体たらくでした。正直に述べると、まず第9回で分析しようとした書籍の結果があまりにもビビッドすぎて実りのないものであったことと、2014年末から精神的に参っていて2015年春まで引きずってしまっていたこと、そして2015年春から私事で忙しくなってしまったこと(それでも即売会への参加や同人誌の製作は続けましたが)などから、こちらの更新が止まってしまいました。久しぶりにテキストマイニングをやろうとして『世代論メディアを解体する』を書くときに、KH Coderの使い方をほとんど忘れてしまっていたのは衝撃的でした。 本年からは、できる限りこ...

    2016-01-07

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  • ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第8回:コミティア新刊『「新しい生き方」は誰のため?』サンプル(古市憲寿)

    ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第8回:コミティア新刊『「新しい生き方」は誰のため?』サンプル(古市憲寿) 本記事は、2014年11月23日の「コミティア110」にて発行した『「新しい生き方」は誰のため?:統計学から見た若者論・若者向け自己啓発言説の現在――平成日本若者論史12』のサンプルです。現在、Kindle版が配信中です。 http://www.amazon.co.jp/dp/B00Q604LUI/ 1.1 はじめに まえがきでも述べたとおり、本書では、若い世代向けの論説や、あるいは若い世代において支持されているとされている著者の言説を、統計学的な分析によって検討を行い、その位相を明らかにするものである。 まず、採り上げる著者は、メディア発の若者論の論客として有名な古市憲寿、そしてインターネット発で若い世代から支持されているとされる論客や、若い世代向けの自己啓発言説を発表している論客として、イケダハヤト、ちきりん、谷本真由美(May_Roma)の4者を採り上げることにする。分析には各著者3~4冊の書籍を用いる。分析に用いた書籍を表0-1に示す。分析には、対談集などのように複数の著者によるものは除き、また社会に関する言説の分析を重視したため、解説書(ハウ...

    2014-11-28

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  • ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第7回:古市憲寿(第6回)とイケダハヤト(第4回)はどう違うか?

    ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第7回:古市憲寿(第6回)とイケダハヤト(第4回)はどう違うか? 今回のテキストマイニングは、第4回で検討したイケダハヤト氏と、第6回で検討した古市憲寿氏について、その特徴を比較してみたいと思います。使用する辞書データは第6回と同様のものです。 第4回のイケダハヤト分析: http://ch.nicovideo.jp/article/ar653978 第6回の古市憲寿分析: http://ch.nicovideo.jp/article/ar639643 以前、私は「若手論客」と呼ばれる人たちについて、その特徴について「生き方」と「働き方」が売り物になっている、としたことがあります。例えば古市氏については、氏の出世作となった『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年)においては、古市氏の考える「若者」の生き方について述べた本となりました。そのほか、古市氏には(今回の分析では取り扱っていませんが)『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』(上野千鶴子との共著、光文社新書、2011年)や『頼れない国でどう生きようか』(加藤嘉一との共著、PHP新書、2012年)といった対談本も(電子書籍含めて)複数あり、若い世代の「生き方」を代弁する論客として売り出してい...

    2014-11-11

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  • 【休載】ほぼ週刊若者論テキストマイニング(11/6)

    11月第1週のテキストマイニング連載第7回は、体調の都合により休載します。 今後の予定 第7回:第6回(古市憲寿)と第4回(イケダハヤト)の比較/「杜の奇跡23」のサークルペーパーとして配信 第8回:未定 奥付 後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ 著者:後藤 和智(Goto, Kazutomo) 発行者:後藤和智事務所OffLine 発行日:2014(平成26)年11月6日 連絡先:kgoto1984@nifty.com チャンネルURL:http://ch.nicovideo.jp/channel/kazugoto 著者ウェブサイト:http://www45.atwiki.jp/kazugoto/ Twitter:@kazugoto Facebook… 個人:http://www.facebook.com/kazutomo.goto.5 サークル:http://www.facebook.com/kazugotooffic

    2014-11-06

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  • ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第6回:古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』ほか3冊

    ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第6回:古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』ほか3冊 「サンシャインクリエイション65」(2014年10月26日、池袋・サンシャインシティ)で配布したサークルペーパーを加筆・再構成しております。 今回分析したのは、若者論において「若者」代表としての地位を確立してしまっている、社会学者の古市憲寿氏の著作『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年/書籍1とする)、『僕たちの前途』(講談社、2012年)の文庫版である『働き方は「自分」で決める』(講談社文庫、2014年/書籍2とする)、そして氏の社会時評集である『だから日本はズレている』(新潮新書、2014年/書籍3とする)です。古市氏は、個々に挙げた『絶望の国の幸福な若者たち』において、ロスジェネ的な「苦境に立つ若者」のイメージを逆転させた「幸福な若者」という像を提示して話題になりました。「若者」を「新しさ」という観点でしか評価できない我が国の若者論において古市氏が受け入れられたのは、ある意味では必然と言えるでしょう。 私はこの分析のために改めて『絶望の国の幸福な若者たち』を読んで、感想を以下のように書きました。 【ツイート転載】...

    2014-10-29

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  • 【休載】ほぼ週刊若者論テキストマイニング(10/22)

    10月第3週のテキストマイニング連載第6回は、体調の都合により休載し、来週配信予定の「サンシャインクリエイション65」のサークルペーパーとして配信します。 今後の予定 第6回:古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年)ほか/「サンシャインクリエイション65」のサークルペーパーとして配信予定 第7回:未定 奥付 後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ 著者:後藤 和智(Goto, Kazutomo) 発行者:後藤和智事務所OffLine 発行日:2014(平成26)年10月21日 連絡先:kgoto1984@nifty.com チャンネルURL:http://ch.nicovideo.jp/channel/kazugoto 著者ウェブサイト:http://www45.atwiki.jp/kazugoto/ Twitter:@kazugoto Facebook… 個人:http://www.facebook.com/kazutomo.goto.5 サークル:http://www.facebook.com/kazugotooffic

    2014-10-22

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  • ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第5回:中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの』ほか5冊

    「第10回東方紅楼夢」(2014年10月12日、インテックス大阪)で配布したサークルペーパーを編集しております。 今回分析するのは、小学館のニュースサイト「NEWSポストセブン」などをはじめとする、ネットニュース編集者である中川淳一郎氏です。中川氏は博報堂を退社後、テレビ雑誌などの編集者を経て、2006年よりニュースサイトの編集者を行っていますが、氏がネットニュースの編集を行う過程で知ったネットの「現実」について述べたのが、今回分析する『ウェブはバカと暇人のもの――現場からのネット敗北宣言』(光文社新書、2009年)であり、ベストセラーになりました。その後中川氏はインターネットにおける「バカ」に関する論考をいくつか刊行しています(そして本稿ではそれを分析します)。 私が中川氏の言説に初めて出会ったのは、2009年12月に刊行された『今、ウェブは退化中ですが何か?――クリック無間地獄に落ちた人たち』(講談社、2009年)でした。この中で中川氏は、ネット上の有名人や芸能人、若年層(同書の中には「デジタルネイティブ=約束ができない人たち」という決めつけを、ただ自分の思い込みだけで断定している箇所がある)、そしてウェブに対...

    2014-10-15

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  • ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第4回:イケダハヤト『年収150万円で僕らは自由に生きていく』ほか3冊

    【当初の予定より変更してお送りします】 私がテキストマイニング企画を始めたきっかけですが、『「ヤンキー」論の奇妙な位相――平成日本若者論史9』(仙台コミケ216)でテキストマイニングソフト「KH Coder」に触れてテキストマイニング沼にはまってしまったことが最大の理由です(笑)。ただ、『「若者の右傾化」論を総括する――平成日本若者論史11』(仙台コミケ217/コミックマーケット86)などで香山リカの著書十数冊を分析したことで、次のことに関心を持つようになりました。 第一に、言説空間の可視化です。南後由和が指摘するように(南後由和[2010])(ついでに南後の議論を紹介した紅楼夢新刊『天狗組のメディアの世界を覗く旅』でも述べたとおり――ステマ乙)、現代の「文化人」という存在は、それまでの教養主義的なイメージと、現在のメディア環境に適応した大衆主義的なイメージを併存させつつ、出版、テレビ、インターネット、さらには講演会や政治活動といった複数のメディアの間で消費される「間メディア的」な存在となっています。それ故、特に様々なメディアにおいて活躍している「文化人」ほど、その一定の像を結ぶのは(少なくとも質的には)難しくな...

    2014-10-08

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  • 【休載】ほぼ週刊若者論テキストマイニング(9/30)

    9月第4週のテキストマイニング連載第6回は、パソコン修理の関係で休載します。 (2014.10.21 10月21日の休載の件を掲載する際、間違えてこの記事を修正してしまいました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。) 奥付 後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ 著者:後藤 和智(Goto, Kazutomo) 発行者:後藤和智事務所OffLine 発行日:2014(平成26)年10月21日 連絡先:kgoto1984@nifty.com チャンネルURL:http://ch.nicovideo.jp/channel/kazugoto 著者ウェブサイト:http://www45.atwiki.jp/kazugoto/ Twitter:@kazugoto Facebook… 個人:http://www.facebook.com/kazutomo.goto.5 サークル:http://www.facebook.com/kazugotooffic

    2014-09-29

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  • ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第3回:土井隆義『「個性」を煽られる子どもたち』ほか4冊

    ほぼ週刊若者論テキストマイニング 第3回:土井隆義『「個性」を煽られる子どもたち』ほか4冊 テキストマイニング第3回は、現代の青少年の「病理」について様々な考察を行っている、筑波大学教授の土井隆義氏を採り上げようと思います。以前私は土井氏について、「コミックマーケット82」(2012年夏コミ)のサークルペーパーで次のような文章を書きました。 【C82サークルペーパー】1. 誰もやらないので俺がやるシリーズ1:土井隆義論 http://ameblo.jp/kazutomogoto/entry-11332879019.html 「誰もやらないので俺がやるシリーズ」ってもう2年以上やってないじゃん(そして今後もやるつもりはない)!…というのはさておき、今回改めて土井氏の文章を読みましたが、残念ながら上記記事で土井氏に抱いた感想は変わっていません。今回は土井氏の『「個性」を煽られる子どもたち』『キャラ化する/される子どもたち』『つながりを煽られる子どもたち』(全て岩波ブックレット、2004年/2009年/2014年)、そして弊サークルの『「ヤンキー」論の奇妙な位相――平成日本若者論史9』(後藤和智事務所OffLine、2014年/仙台コミケ216)でも扱った『友だち地獄』(ちくま新書、2008年...

    2014-09-24

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