秘書(や)先週のWIN5は7-2-2-1-1番人気で決着して28万8220円の払戻金。小渕さんは東京8Rのグランドサッシュが外れて惜しくもWIN4でした。振り返っていただけますか?

小渕:先週は、京都9R、京都10R、東京10Rがほぼほぼ堅かったので、荒れてもおかしくないと分かっていた東京8Rで外れてしまったのは痛恨でした。配当だけ見れば28万は安いようにも思いますが、はじめから先週は堅いと思っていただけに買い目を絞ることも可能だった週。少点数で美味しく仕留めた方も多かったのではないでしょうか。



秘書(や)外れてしまった東京8Rはどのようなところが失敗だったのでしょうか?またダービーについても一言感想を頂ければと思うのですが。


小渕:東京8Rは展開の紛れがありそうな長丁場戦で実力伯仲のメンバー構成。最初から買い目を絞るのは難しい一戦でした。それだけに、印をつけた馬以外でも万全を期すなら押さえておいてくださいと伝えてあったと思いますが、やはり予想を提供している以上、ある程度強弱をつけざるを得ないため印は6頭に絞ったんです。そうなるとどうしても安定勢力を中心に組み立てることになってしまうのが痛いところですね。ペースは遅かったのですが、ルミナスウォリアーが捲って行ったことで先行勢には厳しい流れ。結局はこの展開の動きが勝った馬に向いてしまった感じです。ダービーはやはりドゥラメンテが一枚抜けていましたね。決め手の鋭さもさることながら、今回は早めに抜け出してレコードで押し切る強い内容。より死角が無くなった印象です。気難しいところもあるようですが、手の内に入れたジョッキーが乗っている限りは同世代に敵はいないでしょうし、この内容なら古馬相手でも十分通用するでしょうね。


秘書(や):今週は引き続きローカルなし。そして東京が前開催から数えて7週目、関西は開催が替わって阪神1週目となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。


小渕:今週からはいよいよクラス再編成。条件戦は降級馬と3歳馬が圧倒的に有利なので、あまり波乱は考えづらいですね。馬場的には阪神が4月以来の開催でAコースに戻るため、グリーンベルト状態。内枠と先行馬に注意が必要です。東京はCコースに替わってから若干インが有利ですが、中間雨がかなり降ったので当日見るまでは傾向を決めつけない方がいいでしょう。今週は条件戦が堅そうなだけに安田記念がポイントとなりそうですが、このレースはとにかく実力が伯仲したメンバーなので手広く構えるのがいいと思います。是非入れておいて欲しい穴馬はリアルインパクト。過去の傾向から、この舞台で実績があったのに人気が落ちた馬は走る傾向があります。海外遠征で覇気が戻り、一発の可能性は十分ですよ。


週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で! 



小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。